ある男の短い生涯を綴った、ザ・ルーツの初コンセプト・アルバム
掲載: 2011年12月07日 13:48
更新: 2011年12月07日 13:55

ジョン・レジェンド、ブッカー・T.ジョーンズ、そしてベティ・ライトとの充実したコラボ作を発表する傍ら、レイト・ナイト・ウィズ・ジミー・ファロンのハウス・バンドやプレ・エミー賞ジャム・セッション・ホストとしても多忙を極める、シーン最強のヒップホップ・バンド=ザ・ルーツが、最新の音楽的創造そのものである通算10作目のオリジナル・アルバム『アンダン』を堂々リリース。
今作はザ・ルーツにとっての初のコンセプト・アルバムであり、限界に挑むことで悪名高いこの一団のクリエイティビティを再確認させられる。『アンダン』は、実際に存在したレッドフォード・スティーブンス(1974‐1999)という若くして亡くなった男性の短い生涯を遡る手法で作られており、幕開けでリスナーは死んで自分が置かれている状況が分からなず途方にくれ、自分の人生に意味を見出そうとしているレッドフォードと出くわすことになる。人生の中の重要な地点を振り返りながら彼は自らがどのようにして崩壊へと向かっていったかを紐解いていくのだ。
「僕たちのキャリアがここまで来た中で統一的テーマと実験的な品質を持たせたいんだ」と答えるのはクエストラヴ。「僕たちはアルバムを意図的に短くしてきたんだけれど、それは継続的な作品としてみて貰えるようにしたかったからなんだ。音楽はバンド向けのもので、ムーディーで映画音楽っぽいものとなっている。僕はDJとしてプレイリストの王様って言っても過言ではないのだけど、だからこそ僕たちのアルバムはプレイリストだとかミックス・テープみたいな感じにはしたくないんだ。アルバム・フォーマットの枠組みの中で可能な物語を作ることで、その物語が人にとって特別な意味を持ち何らかの役に立てば、と思っている。『アンダン』は、犯罪に走ってしまったものの、生粋のワルではない男の子の話だ。彼は『ジュース』の中でトゥーパックが演じるビショップという役柄のようにヌーボー・エキゾチックな原始的な目が出っ張ったガンマンではなくって… 彼は実は思いやり深くて犠牲者でも英雄でもない男なんだ。その段階で自分にとって最も意味ある形で世界に自分なりの秩序を持たせようとしてる若僧にしか過ぎない。でも結局それって皆がやっていることじゃないか、っていうことなんだ。」
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