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特集

ソフィア・ボロス - interview

掲載: 2013年11月19日 10:00

ソース: intoxicate vol.106(2013年10月10日発行号)

interview & text : ケペル木村(中南米音楽/MPB)



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クラシックギターの新しい扉

ソフィア・ボロスというハンガリー出身の女性ギタリストの音源を編集部から渡された。初めて聴くはずなのに聴いたことがあるような気がする。記憶を辿ると同じ東欧のギタリスト、ドゥージャン・ボグダノビッチやミロスラフ・タディッチを思い出した。共通するのは、柔らかでしなやかなギターの音色とメランコリックな旋律の流れ。そしてその中に潜む「芯の強さ」だろうか。

彼女が現在、夫と住んでいるのは母国ハンガリーと国境を接するオーストリアのウィーン。もう15年になるという。家族の中に音楽家はいないが、両親は無類の音楽好きで、ソフィアが4歳の時、両親に連れいってもらったコンサートで、彼女はその時のピアニストの音を通じて音楽に目覚めた。そしてある年の暮れ、クリスマス・ツリーの下にキラキラと輝くギターが・・・「私は初めての楽器に飛び上がって喜びましたが、その時の喜びがギターと音楽への愛に育っていったのです。最近では、ギターを抱え、手で触ったり、ボディの香りを嗅いだりすると、いつも私の居場所がここだと感じ、くつろげるのです」とギターとの関係を打ち明ける。1994年から2007年まで母国ハンガリー、オーストリア、イタリアでギタリストとしての研鑽を積む。

故郷の伝統音楽や大衆音楽からも影響を受けましたか?

「すべての事象から影響を受けていると思います。音楽だけでなく、出会った人々、ありとあらゆる瞬間、自分を取り巻く環境、それら全ての印象から自分が形づくられたのだと思います」

どのようにしてECMとの契約が実現したのですか?

「最初のステップを踏み出すまでに何度も夢に見ました。そして遂にペンを取って新たなレパートリーを書き、自分のファースト・アルバム『Music Box』と一緒にECMへ送りました。そうしたら、一週間後に電話が鳴り、電話の向こうにマンフレート・アイヒャーがいたのです…」

新作『En Otra Parte』(ECM)では様々な作曲家の作品を選んでいますが、その理由は?

「すべて自分の直観で選びました。このアルバムの始めから終わりまで、これらの曲は私が感じたままに繋がっているのです」

『En Otra Parte』と題されたギター・ソロ作品に収められた11曲の作曲家は、Francisco Calleja、 Vicente Amigo、Dominic Miller、 Leo Brouwer(3曲)、Abel Fleury、 Ralph Towner、 Dilermando Reis、 Martin Reiter、Quique SInesiと選択の幅が広すぎる程だ。サイトを見るとボーイッシュでお茶目な美人である。

なるべく早い来日公演を望みたい。



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