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何度聴いても脱帽して膝を打ったワン・アンド・オンリーな10枚——Selected by 加藤直子

カテゴリ : スペシャル

掲載: 2013年01月30日 17:57

更新: 2013年01月30日 17:57

文/加藤直子



何度も脱帽して膝を打ったワン・アンド・オンリーな10枚——Selected by 加藤直子



No.1 FRANK OCEAN 『Channel Orange』 Def Jam

No.2 MICHAEL KIWANUKA 『Home Again』 Homeschool/Atlantic

No.3 一十三十一 『CITY DIVE』 Billboard

No.4 THE SLAKADELIQS 『The Other Side OF Tomorrow』 The Slakadeliqs

No.5 JIMI TENOR AND KABUKABU 『The Mystery Of Aether』 Kindred Spirits

No.6 TIBLESS 『Afro-Beat-Ado』 Massude

No.7 KINGDOM★AFROCKS 『SanSanNaNa』 Gumbo Groove/PLANETGROOVE/Village Again

No.8 LOS TRANS ATLANTICOS 『First Trip』 BBE

No.9 BATIDA 『Batida』 Soundway

No.10 BIGBANG 『Still Alive』 YG



No.1〜10について

くどいテーマですが、そういうことです。ざっくりと2012年の自分モードを振り返ると、アッパーなものというよりは、しっとり穏やかスムース系、特に歌ものを好んでいた気がします。アグレッシ部はしばらく休部! あとはOKAMOTO’SのハマくんやBOYFRIENDの連載で紹介してくれた初耳なものをフムフムと聴いてみたりとか――特にBOYFRIENDの連載は、普通の韓国の若者がいま聴いてるもの……というのが見える気がして、興味深かったですね。この10枚には入れられなかったけど、ヒョンソンくんが挙げていたナオル(BROWN EYED SOUL)のフィリー・ソウル愛全開のソロ作がなかでもストライクでした。

さて、歌もの祭りのなかでのお気に入りは、わりと夜っぽいものが多かった気がします。特に、数々のメディアで発表された2012年ベストで多く上位に喰い込んでいたフランク・オーシャンや、マイケル・キワヌーカあたりは実際寝る前によく聴いて物思いにふけりました。両者ともサウンドの共通点はないものの、とっても色っぽい! そこに惹かれます。また、日本の音楽シーンにおけるキーワードのひとつだったシティー・ポップのなかでも、一十三十一のオリジナル・シティー・ポップ感とイマっぽさの程良い折衷加減も最高でした。これを流しながらナイト・ドライヴしたい感じ(できてないけど)。一方で、お天気の良い休日に散歩のお供として活躍したのはスラッカデリクス! スラッカー・ザ・ビートチャイルド名義とは別ヴェクトルの陽気なサウンドに惚れました。晴れてる日じゃないとダメなの、これは。

そして、これはもうここ数年の自分モードではあるのですが、中南米やアフリカの土着的な音楽をモダンに……というかオリジナルな味付けで仕立てられているものは相変わらず気にしてチェックしていました。アフロビートものだと、ジミ・テナーが久々にカブカブと組んだ作品はまさにジミさんらしいスピリチュアルな仕上がりだったし、ブラジルのチブレスはMPBとソウルとアフロビートをスムースに混ぜ合わせたアプローチが新鮮! またKINGDOM★AFROCKSはこれぞ日本のアフロビート!ってところを見せつけてくれた気がします。〈フジロック〉ではシェウン・クティと彼ら、両方のステージを観ましたが――まあ比べるものではないけど――個人的には正直アフロックスのほうにグッときちゃいました。本当にカッコイイ。さらに、広義のラテン音楽をナウなベース・ミュージックを通して革新的な音に作り上げているロス・トランス・アトランティコス、クドゥルを軸にしたバチーダもめちゃめちゃ良かったです! あ、いま思い出してしまいましたが、デーモン・アルバーン&フリー&トニー・アレンによるロケット・ジュース&ザ・ムーンの無国籍感も凄かったな……とかね、もう次から次へと……10枚に絞ってる意味がない。この流れで言うと、コンピ『DISCOVER NEW JAPAN 民謡ニューウェーブ VOL.1』で聴けた日本の伝統音楽を元にして今様のサウンドを作っているアーティストに今後も注目していきたいなと思っております。

最後に、BIGBANG。『Alive』でも良かったんだけど、“Monster”とかボーイズ・ノイズ作のナンバーとか新たに曲を追加したスペシャル・エディションをピックしてみました(最初からこっちだけでいいのに……)。内容はホント流石! 盤石! 横綱! “Fantastic Baby”なる新たなアンセム系ナンバーも生まれましたが、私は“Bad Boy”“Blue”あたりのミディアム曲に彼らの真髄を見た気がします。G-DRAGONの最新ソロ作にあった“The XX”も同様に、実はミディアム~スロウの出来の素晴らしさが彼らの作品クォリティーを底上げしている節は少なからずあると思っていて、その名曲度が今回は特に図抜けていたように感じました。何だか偉そうに語ってしまいましたが、そういう意味でGDはもちろん、TEDDYさんとCHOICE37さんというYGプロデューサー陣が非常に気になるわけです。

そんなこんなの2012年でした。そして2013年、まだ1月にもかかわらずすでに今年のベストに入るかもしれない匂いの作品もチラホラしている今日この頃。私の音楽モードはどんなものになるのか自分でも楽しみです!



 

 

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