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特集

ハロー!プロジェクト15周年!(後編)おまけつき

カテゴリ : スペシャル | タグ : 女性アイドル

掲載: 2012年09月05日 17:59

更新: 2012年09月05日 17:59

ソース: bounce 347号(2012年8月25日発行)

文/出嶌孝次



ハロー!プロジェクト15周年(後編)



愛はどうなのよ!? 刺激的なアクションとサプライズを繰り返しながら、次なる黄金期へと向かう帝国の音楽史……いつだって合言葉はひとつ!

 

別掲のインタヴューでは紙幅の関係で割愛されているが、取材の際につんく♂は〈アイドルだと自分たちで宣言したわけじゃなく、世の中にアイドルだと思ってもらえたのがありがたかった〉というような感じの言葉でハロー!プロジェクトを評している。そのような志向から誕生したモーニング娘。の15周年をきっかけに、ハロー!プロジェクトの歩みを2か月連続で振り返っているわけだが、改めてその歴史を俯瞰してみて唸らされるのは、グループごとの位置関係やバランスの絶妙さだ。キッズやエッグの面々がまっすぐに成長を続けてきた過程で、母体のモーニング娘。はアダルトな脱皮を展開してきた。そして彼女たちがリフレッシュを計る頃には、Berryz工房も℃-uteも子供らしさを完全に脱ぎ捨てていたのだ。現在はもっともヴェテランのグループがもっとも幼いメンバーを擁するというおもしろい位置関係になっている。スマイレージや研修生たちの成長サイクルにしてもそうだろう。先だっても真野恵里菜がハロー!プロジェクトからの卒業を表明したばかりだが、そのように運動体は常に輪廻を繰り返し、常にカラフルなキャラクターを擁していて、その成熟とリロードのサイクルはいまも止まることがない。

 

 

そんな流れがうまく噛み合ったこともあるのか、ここしばらくのハロー!プロジェクトがクルーとしてキラキラ輝いて見えるのは決して錯覚ではないだろう。長らく背中のみで負ってきた伝統をゆっくりと足下に置き、それを踏み台にして立つことによって新しい現在の自分たちを輝かせる方法を彼女たちが身につけたのかもしれないし、世間の人たちがそういった視点のおもしろさに気付いたという側面もあるのかもしれない。いずれにせよ、さまざまな周辺の状況をすべてガソリンにして燃え続ける個々のグループは否応なく耳目を引くようになってきたし、それでこそつんく♂が言うところの〈周りからアイドルと思ってもらえる者としてのアイドル〉らしい状況だと言えるのではないだろうか。10年前、2002年のハロー!プロジェクト・キッズオーディションで選ばれた少女たちは、その濃厚すぎるキャリアに反して、まだまだ可能性を秘めた16〜20歳というフレッシュさだ。同様のサイクルが続く限り、その向こう側では研修生たちがまた世に出てくることになるのだろう。そう考えると、この気の遠くなりそうな流れの果てを見届けることができる人は恐らくいない気がしてきた。楽しい挨拶は永遠に続くのだ。


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