バトルとロマンスの立役者たちにも注目しておこうZ!
ももいろクローバーZの魅力は、楽曲のユニークさにもあり……ってことで、ここではアルバム曲の立役者たちの活躍を紹介しておきましょう。その筆頭は、展開の激しいアイデア豊かな楽曲作りでももクロの音楽的な個性を開拓した前山田健一。東方神起や倖田來未×misonoとの仕事で作曲家としてオリコン1位を獲得してもいる彼は、「きらりん☆レボリューション」「みつどもえ」といったアニメ関連曲や、ノースリーブス、麻生夏子、私立恵比寿中学といった女性アイドル~シンガー作品を数多く手掛け、今年に入るとニコニコ動画などで用いている変名=ヒャダインとしてデビューしています。今回の『バトル アンド ロマンス』でもユーロ&サンバな“ワニとシャンプー”など最高の魔曲を作っていますよ!
その存在感に比肩する熱さで迫るのが、オリエンタル・ジャングル歌謡(?)の“天引力男”を提供したNARASAKIでしょう。90年代からCOALTAR OF THE DEEPERSで支持を集め、現在は大槻ケンヂ率いる特撮の一員でもある彼はハードコアやテクノ、ニューロマなど引き出しが多く、「さよなら絶望先生」といった劇伴からロマンポルシェ。まで多方面で活躍する才人。8月末に予定されているDEEPERS久々の新作も楽しみです。
他にも、TVドラマやアニメ、映画の劇伴で活躍する横山克は“Chai Maxx”に続いて“D'の純情”を書いているし、“ミライボウル”の大隅知宇(元UNDER THE COUNTER)も“CONTRADICTION”でエモなバトル感を盛り上げる。一方、以前から現場で人気だという“オレンジノート”と“コノウタ”で純情ポップ成分を盛り込んだのは、SKE48やSCANDALらに楽曲提供しているツキダタダシ。中川翔子をデビューから支える磯崎健史も“スターダストセレナーデ”で10代らしさを補完。さらに、AKB48“ポニーテールとシュシュ”や嵐で著名な多田慎也は“キミノアト”でロマンスを注入……と、一部の紹介になりましたが、こうした腕利きたちの職人技が音盤上の5人に命を与え、バトルとロマンスを輝かせているのですね!
▼関連盤を紹介。
左から、月島きらり starring 久住小春(モーニング娘。)のベスト盤『ベスト☆きらり』(Zetima)、麻生夏子の2010年作『Movement of magic』、ヒャダインの2011年作“ヒャダインのカカカタ☆カタオモイ-C”(共にランティス)、COALTAR OF THE DEEPERSのベスト盤『THE BREASTROKE II』(ミュージックマイン)、大槻ケンヂと絶望少女達の2008年作『かくれんぼか鬼ごっこよ』(キング)、ロマンポルシェ。の2010年作『盗んだバイクで天城越え』(ミュージックマイン)、UNDER THE COUNTERの2009年作『DON'T LOOK BACK』(ユニバーサル)、SKE48のシングル“1!2!3!4! ヨロシク!”(クラウン)、中川翔子の2011年のシングル“桜色”(ソニー)