ディスクガイド――(2)
YGA “情熱ヒロイン” YOSHIMOTO R and C(2011)
〈よしもとグラビアエージェンシー〉の略。デビュー時は新喜劇女優と若手芸人で構成されていたが、メンバー交替を経て直球のアイドル路線に転身した。この最新シングルは小松一也のドタバタ系アレンジが光る軽快なナンバーで、作曲は磯崎健史(こちらの記事を参照)。
9nine
9nine “夏 wanna say love U” ソニー(2011)
一般的には川島海荷の知名度がダントツか。2005年に9人組でスタートし、現在は〈パフォーマンスガールズユニット〉を標榜する5人組。現体制では前向きな爽快エレポップを連発していたが、この最新シングルはK-Popを意識したハードめの意匠にアプローチしている。
板野友美 “ふいに” You, Be Cool!/キング(2011)
AKB48の中核メンバーのひとり。ソロではR&B志向の強いトラックでクールな歌唱を披露しており、こちらのセカンド・シングルもその方向性に則った上々の仕上がり。非アイドル路線なのかもしれないが、これぐらい大人っぽい曲を歌う人を普通にアイドルと呼びたい。
Tomato n' Pine “旅立ちトランスファー” ソニー(2011)
agehaspringsのバックアップも相まって脚光を浴びた3人組のメジャー・デビュー・シングル。2009年にデュオでスタートするも現在は小池唯を中心とするトリオに発展しており、ここではPerfume以降のダンス・ポップを情感豊かに聴かせてくれる。新曲ももうすぐ!
東京女子流
東京女子流 『鼓動の秘密/サヨナラ、ありがとう。』 avex trax(2011)
同名アルバムではイントロと繋がっていた佳曲がシングルにリカット。翳りのある旋律とまっすぐな歌の瑞々しさは言わずもがな、通常盤には松井寛とYMCKの格好良いリミックスも装填されている。よりグルーヴィーなニュー・シングルもまもなく!
Dorothy Little Happy 『デモサヨナラ』 avex trax(2011)
仙台のご当地アイドルとして昨年インディー・デビューし、あの坂本サトル(元JIGGER'S SON)がプロデュースしていることでも注目された5人組。この初のミニ・アルバムでも少し厚みを増したサウンドでキャッチーな楽曲を聴かせる。坂本の“別れの時”もカヴァー。
ひめキュンフルーツ缶
ひめキュンフルーツ缶 “8分の1のブレス” MAD MAGAZINE/DUKE(2011)
地元のバックアップを得て昨年始動した愛媛のご当地アイドル。こちらは3月のデビュー曲“恋愛エネルギー保存の法則”から数えて早くも3枚目のシングルとなる。若々しいギター・サウンドだった前2作に対し、少し背伸びした表情も見せる4曲入り。
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