ディスクガイド――(1)
Buono!
Buono! “夏ダカラ!” zetima(2011)
Berryz工房と℃-uteのメンバーから成るトリオ。ロック寄りの作風とパーマネントなバンドを従えたライヴ活動は、ハロプロ内にあって我が道を行くものだ。この最新シングルは往年のモータウン・ポップを思わせる異色曲で、瑞々しいハーモニーを活かした展開が良好!
さくら学院2010年度 『~message~』 トイズファクトリー(2011)
2010年4月に〈開校〉したグループで、この初のアルバムは〈クラブ活動〉という設定の内部ユニット曲も盛り込んだ年度末の文集的な一枚だ。アイドルよりもキッズと形容したい瞬間もあるが、Cymbalsを彷彿とさせる沖井礼二の佳曲もあったりして始末が悪い!
私立恵比寿中学
私立恵比寿中学 “オーマイゴースト ~わたしが悪霊になっても~” Stardust Digital(2011)
ももクロの妹分ともいえる10人組のニュー・シングル。前作“ザ・ティッシュ~とまらない青春~”に続き、前山田健一がブッ飛んだ作風でトリッキーなホラーコア歌謡に仕上げている。意図的な学芸会ノリで押しまくる作りは好みを分けそうだが、破壊力は凄まじい!
SKE48 “パレオはエメラルド” avex trax(2011)
名古屋は栄から登場したグループの、レーベル移籍第1弾シングル。軽快な曲調からPVの雰囲気まで明快に“ポニーテールとシュシュ”を借景したようなサマー・チューンだが、〈逸材〉松井珠理奈を中心とした佇まいの格好良さにはAKBとは異なる何かが宿っている。
SUPER☆GIRLS
SUPER☆GIRLS 『MAX! 乙女心/Happy GO Lucky~ハピ☆ラキでゴー!~』 iDOL Street(2011)
昨年末にアルバム『超絶少女』で登場した〈みんなで育てるアイドル〉の最新シングル。モー娘。の名曲群で著名な鈴木Daichi秀行と、自身のハウス作品でも知られるヴェテランの長岡成貢がそれぞれ制作したハズさない2曲。
スマイレージ
スマイレージ “有頂天LOVE” hachama(2011)
メンバー増員ドラマも進行中、ハロプロの研究生から台頭した〈日本一スカートの短いアイドルグループ〉。このユーロビート調のニュー・シングルは、つんく♂が自身の声ネタをループした下世話さ満開の仕上がりだ。通常盤には三人祭“チュッ! 夏パ~ティ”のカヴァーというオヤジ殺しも収録。
AeLL. 『エコロジーモンキーズ/Chu! Chu! 晴れるyeah』 shiningwill(2011)
読み方は〈エール〉。ソロ・シングルもあったグラビアアイドル、篠崎愛を擁する4人組のデビュー・シングル。エコをコンセプトにした……と書くと企画モノっぽいが、溌剌とした元気な歌声が楽しい王道のポップ・ナンバーだ。
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