ゆるふわ談話(1)――70s後半~80s前半のUKな傾向?
70s後半~80s前半のUKな傾向?
加藤「また来たね、この季節が。年々フェス・シーズンを迎えるスパンが短くなってる気がするよ」
山西「歳だね」
土田「体力的にもね~……。長丁場とか炎天下とか山道とか年々しんどくなってるわ」
加藤「ですな~。今年の〈フジロック〉3日間、持つかな~……」
山西「なんか初っ端からババア話するのやめない?」
加藤「しかし観たいものはいっぱいだよ!」
土田「ひとまず全体のフェスの傾向としては……」
山西「いつも通りかな~(笑)。どれもフェスのカラーが固まってるからそれはそれでいいんじゃないかと」
加藤「じゃあ、〈これ出るんだ~!〉みたいなのはある?」
土田「〈フジロック〉だったら、アフリカン・ヘッド・チャージかな」
山西「リー・ペリーも同じ日に出るんだ!」
土田「On-Uが30周年で最近関連作もいっぱい出たし、アフリカン・ヘッド・チャージも新作出したばっかりだもんね」
山西「アフリカン・ヘッド・チャージって〈フジロック〉初めてなんだっけ?」
土田「そうだと思う」
山西「エイドリアン・シャーウッドが毎年のように来るから、出たことあるような気がしてた(笑)」
加藤「〈サマソニ〉にはポップ・グループも出るし、今年の2大フェスはなにげにOn-U祭なんだね。ていうか、再結成したビッグ・オーディオ・ダイナマイトは〈フジロック〉に出るし、パブリック・イメージ・リミテッドは〈サマソニ〉に出る……そこはかとなく70年代後半~80年代初頭のUKの匂いが漂ってるよ」
土田「確かに。何となく今年の傾向ってことなのかな」
山西「〈フジロック〉のヘッドライナーまわりは完全にアダルト向けに振り切れてるね。コールドプレイにフェイセズ、ケミカル・ブラザーズ……YMOなんてもう恐れ多いわ。ついでに観ちゃってスミマセン!みたいな」
土田「ハハハ。フェイセズもそんな感じだよね。これは最初で最後かもしれないから観ておきたいな」
加藤「フムフム。〈WHITE STAGE〉のトリで出るインキュバスは、来日自体かなり久しぶりじゃない?」
山西「アルバムがもうすぐ出るしね、いいタイミングだよ」
加藤「地味に好きなんだよね、ブランドン。なんかエロいから……フフ。あ、そういえば、スカパラは8月に出るニュー・アルバムの曲でアンジェロと……」
山西「は? アンジェロってフィッシュボーンの?」
加藤「は!? 知らないの?」
山西「知らないって何が?」
加藤「アンジェロとコラボしてるの」
山西「えー! 知らなかった!!」
加藤「あんだけ好きって言ってたのに、こんなビッグニュースを知らないとは」
土田「その愛しのアンジェロがサプライズで登場したり!?」
山西「それヤバイでしょ。去年フィッシュボーンで〈フジロック〉に出たけど、今年も期待したいな~(編集部注:あくまで個人的な希望です)」
▼関連盤を紹介。
左から、リー“スクラッチ”ペリーの2011年作『Rise Again』(MOD)、コールドプレイの2008年作『Viva La Vida』(Parlophone)、東京スカパラダイスオーケストラの2011年のミニ・アルバム『HEROES』(cutting edge)