DISCOGRAPHIC LIMP BIZKIT
リンプ・ビズキットを知るための7枚
『Three Dollar Bill, Yall$』 Flip/Interscope(1997)
6日間でレコーディングされたというファースト・アルバム。当時大忙しだったロス・ロビンソンをプロデューサーに迎えた成果か、ささくれた音像の格好良さは“Counterfeit”などの突貫性からもあきらか。バンドがいちばん気負いなく制作に打ち込めていた時代の貴重な記録。
『Significant Other』 Flip/Interscope(1999)
世界的なブレイク作。モダン・ロック・チャートを席巻した“Nookie”と“Re-Arranged”の2大ヒットを収める一方、DJプレミア制作/メソッド・マン客演の“N 2 Gether Now”ではヒップホップ趣味もモロ出し。それでもスッキリまとまっているのは当時の求心力の証明だろう。
『Chocolate Starfish And The Hot Dog Flavored Water』 Flip/Interscope(2000)
問答無用のハード・スピットを展開する“Rollin'(Air Raid Vehicle)”が象徴するように、プロレス的なパワーに満ち溢れた最大のヒット作。映画「MI:2」で先行披露された“Take A Look Around”をはじめ、“My Way”“My Generation”などの名曲だらけ! 前作に続いて全米No.1!
『New Old Songs』 Flip/Interscope(2001)
過去3作からのリミックス集。当時旬だったネプチューンズやティンバランド、P・ディディ、プレミアらゴージャスな顔ぶれが並ぶ一方、ボスコやE-40が招かれているあたりにはメンバーの嗜好も見え隠れ? DJリーサルの手捌きもここぞとばかりに発揮されている。
『Results May Vary』 Flip/Interscope(2003)
ウェスのいない不安定な状態で曲作りをスタートし、当初はリック・ルービンも関与していた混迷期のアルバム。メロディックな部分が前に出たのは時流への対応か、テンションの変化か。スヌープを迎えた“Red Light-Green Light”など従来とは違うタイプの佳曲も多いのだが。
『The Unquestionable Truth (Part 1)』 Flip/Geffen(2005)
ウェスの復帰を受け、初作以来となるロス・ロビンソンを迎えて制作された7曲入りのEP。レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンを連想させるがむしゃらな雰囲気で、サウンド面からも心機一転の様子が窺える。1曲を除いてドラムスはサポートのサミー・シーグラーが担当。
『Greatest Hitz』 Flip/Geffen(2005)
初のベスト・アルバム。『Results May Vary』から外された2曲“Lean On Me”と“Why”が初収録されている。それ以上に、モトリー・クルーとヴァーヴの曲をメランコリックに繋ぎ合わせた新録の“Home Sweet Home/Bittersweet Symphony”が聴きものだろう。
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LIMP BIZKIT
『Gold Cobra』(2011)
BIG DUMB FACE
『Duke Lion Fights The Terror!!』(2001)
BLACK LIGHT BURNS
『Cruel Melody』(2007)
『Cover Your Heart And The Anvil Pants Odyssey』(2008)