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特集

DISCOGRAPHIC JENNIFER LOPEZ

カテゴリ : ピープルツリー

掲載: 2011年05月18日 17:59

更新: 2011年05月23日 19:02

ソース: bounce 332号 (2011年5月25日発行)

文/出嶌孝次

 

ジェニファー・ロペスを知るための8枚

 

『On The 6』 Epic(1999)

あらかじめ引き出しを多めに設定したような作りが無造作な彩りに繋がった充実の初作。当時のロドニー・ジャーキンスらしい流麗な“If You Had My Love”からエステファン夫妻による直球のラテン・ポップ、最近の“On The Floor”にも通じる下世話なダンス曲も良好だ。

『J.Lo』 Epic(2001)

コリー・ルーニーとの二人三脚で彼女らしさが定まりはじめた2作目。北欧のバッグ&アンサーによる“Love Don't Cost A Thing”や“Play”からは、前作以上のポップ性に挑む意識も窺える。朗らかなアップ“Walking On Sunshine”を提供したディディとはここでお別れ。

『J To Tha L-O!: The Remixes』 Epic(2002)

ジャ・ルールとの“I'm Real”などを看板に据え、リミックス・アルバムとして史上初めて全米首位に輝いた異例のヒット作。リリース直後に離婚するクリス・ジャッドと書いた新曲“Alive”を手切れ金とばかりに収録しているのが泣ける(誰が?)。無名時代の50セントも登場!

『This Is Me... Then』 Epic(2002)

ソウルフルなネタを温かく盛りつけたトラックと柔らかな歌声が相性抜群。まろやかな逸曲揃いなのは“Dear Ben”との交際が順調な時期に作ったから? 可憐な陽だまりチューン“All I Have”からカーリー・サイモンで知られる“You Belong To Me”まで、これが最高傑作!

『Rebirth』 Epic(2005)

仮題は『Call Me Jennifer』だったそうで、偶像化した〈J.Lo〉からの脱却を図った文字通りの再生作。リッチ・ハリソンやマケバ・リディックら初顔合わせの多い布陣はビヨンセっぽいが、総監督ルーニーがいい具合の曲線で全体を結わえている。メイシオ使いの“Get Right”が痛快。

『Como Ama Una Mujer』 Epic(2007)

マーク・アンソニーとの再婚を経て届けられた初のスペイン語作。参謀のエステファーノを伴ってマークが全編をプロデュースし、デュエットも含めて妻のルーツ回帰を汗だくで援護。メロディーを追うような歌唱はいつものJ.Lo節とはあきらかに違うが、独特のケレン味がいい。

『Brave』 Epic(2007)

上掲作からおよそ半年後に出た通常モードの作品。ソウル・サンプルの多さは従来通りながら、ルーニーがトラック面にほぼ触らず、本人もソングライトへの関与を減らしたためか、ライアン・テダーやクラッチらの新進を抜擢した効果以上のフレッシュな印象を受ける。

『El Cantante』 Norte(2007)

夫婦でエクトル・ラヴォー夫妻を演じた映画「エル・カンタンテ 熱情のサルサ」のサントラ。基本は“Mi Gente”をはじめとするラヴォーらの曲をマークが歌う作品で、J.Loはネリー・ファタード作の“Toma De Mi”を披露するのみ。ニューヨリカン・ルーツ探求のまとめとして。

 

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