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ACT LIKE YOU KNOW――最低? セクシー? 演技派? ベタ? 女優としてのジェニファー・ロペスの魅力とは?

カテゴリ : ピープルツリー

掲載: 2011年05月18日 17:59

更新: 2011年05月23日 19:02

ソース: bounce 332号 (2011年5月25日発行)

文/高橋芳朗

 

 

昨年の第30回ゴールデン・ラズベリー賞では、マライア・キャリー、パリス・ヒルトン、リンジー・ローハン、マドンナらと共に〈2000年代最低女優〉部門にノミネートされてしまったジェニファー・ロペス。いまや〈ラジー賞〉なんて何のおもしろみもないけれど、ボックス・オフィスで初登場1位になった「ウェディング・プランナー」(2001年)以降、「メイド・イン・マンハッタン」(2002年)、「ジーリ」(2003年)、「Shall We Dance?」(2004年)、「世界で一番パパが好き!」(2004年)、「ウエディング宣言」(2005年)、「カレには言えない私のケイカク」(2010年)と、凡庸なロマンティック・コメディーで占められているJ.Loのフィルモグラフィーは、確かに退屈なところがあるかもしれない。だが、いまでこそラブコメ女優のイメージが定着した感のある彼女も、「セレナ」を経て役者業が軌道に乗ってきた90年代後半にはユニークなキャラクターにも積極的にチャレンジしていた。なかでも97年の「アナコンダ」と「Uターン」、翌98年の「アウト・オブ・サイト」などは、〈ラブコメのJ.Lo〉しか知らない向きにとってはかなり新鮮に映るはずだ。

アイス・キューブ、オーウェン・ウィルソン、ダニー・トレホ、ジョン・ヴォイトらとの共演となった「アナコンダ」は、B級モンスター・パニック映画としては傑作と言っていい出来(CGのクォリティーについては目をつぶっていただきたいが……)。巨大アナコンダと死闘を繰り広げるJ.Loのアクション・スターぶりが眩しい、いまとなっては貴重な作品だ。続くオリヴァー・ストーン監督の「Uターン」は、砂漠に囲まれた小さな田舎町を舞台にした不条理サスペンス。ショーン・ペン、ニック・ノルティ、ホアキン・フェニックス、ビリー・ボブ・ソーントン、ジョン・ヴォイト、クレア・デインズなど、曲者揃いのキャストのなかにあってもまったく引けを取らない存在感を放つJ.Loの妖艶な振る舞いに注目してほしい。そして「Uターン」と共に彼女のベスト・アクトに挙げたいのが、スティーヴン・ソダーバーグがエルモア・レナードの小説を映画化したスタイリッシュなクライム・ムーヴィー「アウト・オブ・サイト」。ジョージ・クルーニー演じる銀行強盗に次第に惹かれていく連邦捜査官役のJ.Loは、数ある彼女の出演作中でももっともキュートに撮られているのでは? その演技の魅力のほどは、99年度MTVムーヴィー・アワードでの〈最優秀女優賞〉と〈ベスト・キス賞〉の2部門ノミネートに立証されている。

 

▼J.Lo出演映画のDVDを一部紹介。

左から、97年公開作「セレナ」(ワーナー・ホーム・ビデオ)、98年公開作「アウト・オブ・サイト」(ユニバーサル・ピクチャーズ)、2000年公開作「ザ・セル」(パイオニア)、2001年公開作「ウェディング・プランナー」(日本ヘラルド)、2002年公開作「メイド・イン・マンハッタン」(ソニー・ピクチャーズ)、2004年公開作「Shall we Dance?」(東宝)、2005年公開作「ウエディング宣言」(20世紀フォックス)、2010年公開作「カレには言えない私のケイカク」(ソニー・ピクチャーズ)。「アナコンダ」と「Uターン」は……レンタルで!

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