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VERBALのVISIONを具現化したKOZMの面々

カテゴリ : スペシャル

掲載: 2011年03月30日 20:58

更新: 2011年03月30日 20:59

ソース: bounce 330号 (2011年3月25日発行)

文/出嶌孝次

 

 

本文にもあるように、『VISIONAIR』は海外からの華々しいゲストがキモになる作品ではなく、むしろVERBAL自身が率いるエージェンシー=KOZMの才能が最大限にプレゼンテーションされていることに気付くべきだろう。まずは自身のミックスCD 〈Neon Spread〉シリーズでもお馴染みのMADEMOISELLE YULIA。エド・バンガーやキツネ作品に参加する傍ら、テイトウワやTERIYAKI BOYZの作品でVERBALと共演してきた彼女は、今回ロッキッシュな“LIAR”にフィーチャー。長らく噂されている本人名義のオリジナル作もそろそろ聴いてみたいものだ。

で、その“LIAR”をプロデュースしたメジャー・デュードは『VISIONAIR』で最多となる5曲をプロデュース。最近ではLILの“DANCE on The FLOOR”をリミックスするなど、すでに外部での活躍も目覚ましい人だ。また、次点の3曲を手掛けるスグルヤマモトは、別名での活動を経てKOZM入り し、VERBALの携わったBoAの“LAZER”やICONIQの“I.D”などを共同で手掛けてきている人。ちなみにニックネームの日本名はVERBALが名付けたものだという。さらに超キャッチーな加速式トランス歌謡“FALL OUT”など2曲を手掛けたジョン・フォンテイン、同じく2曲を制作したルーカス・ヴァレンタインという総勢4名のプロデューサーたちが主役のヴィジョン具現化に尽力した『VISIONAIR』。この完成度の前には、〈世界水準〉などとわざわざゲタを履かせる必要もないだろう。

 

▼関連盤を紹介。

左から、MADEMOISELLE YULIAの2009年作『Neon Spread 2』、LILの2011年作『Synchronize』(共にEMI Music Japan)

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