さらばUGK~テキサスものの賑わい
核となる世代の更新に伴って、エリアごとの特色が完全に希薄になったUSヒップホップだが、層の厚いヴェテランがローカルの良さを守りつつ、後進の台頭による新陳代謝も盛んなのが、ダラス~ヒューストンを中心とするテキサスだ。2010年はその奥深さを見せつけられた格好で、特にバンBはThe Source誌でマイク5本の評価を獲得(カニエのとは意味が違う)。相棒の故ピンプCも真の遺作が素晴らしかったし、ポール・ウォールやK・リノも力作を届けてくれた。ドロウら新世代の活躍は新年も続いていくダロウ。
▼関連盤を紹介。
左から、バンB『Trill O.G.』、ピンプC『Naked Soul Of Sweet Jones』(共にRap-A-Lot)、ドロウ『Get Big』(eOne)
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