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特集

グライムから多様に進化してメジャーになっていくUKラップの注目作を紹介!

カテゴリ : スペシャル

掲載: 2011年01月12日 18:01

更新: 2011年01月12日 18:14

ソース: bounce 328号 (2010年12月25日発行)

ディスクガイド/青木正之、出嶌孝次

 

CHIPMUNK 『I Am Chipmunk』 Sony UK

MCとしての力量にアイドル性も兼ね備えた新世代ラッパー。2009年後半にリリースした本作は、アーバン・シーンのトレンドとアングラの尖ったヴァイブも残した作風が受けてチャートを席巻。2010年には新装版がふたたびヒットとなり、グライム出身MCの筆頭に躍進。*青木

GIGGS 『Let Em Ave It』 SN1/XL

ポップスであったり、トランスだったりと華やかなサウンドがもてはやされた2010年にあって、MCが本来問われるべきラップのスキルやストーリーテラーとしての魅力で際立っていたのがギグス。妙に落ち着いたクールな語り口は、他の誰よりも説得力があったはず。*青木

TINIE TEMPAH 『Disc-Overy』 DL/Parlophone

チップマンクからバトンを受け取って2010年の後半を盛り上げたのは、間違いなく彼。エリック・ターナーのエモいフックが印象的な“Written In The Stars”、スウェディッシュ・ハウス・マフィア製のトランス・ポップ“Miami 2 Ibiza”など話題曲多し。*青木

JAMMER 『Jahmanji』 Big Dada

古参MCにしてプロデューサーでもあるジャマーがビッグ・ダダより放った会心の一枚。トドラTが制作に参加した賑やかなパーティー・チューン、グライム集団ボーイ・ベター・ノウとのスリリングなマイクリレーなど、グライムの純粋な格好良さを伝えてくれた。*青木

PROFESSOR GREEN 『Alive Till I'm Dead』 Virgin

ストリーツの不在時にスルリとメジャー・ヒットを飛ばし、全英2位まで昇ったハックニー生まれの悪童。曲の意匠はディスコ・ポップ多めながらMCの斬れ味はヤバい。ティンチーの豪華リレーに馳せ参じたり、ワイリーと揉めたりいろいろ話題を振りまいています。*出嶌

PLAN B 『The Defamation Of Strickland Banks』 679/Atlantic UK

グライムをキャリアの入口にしたMCは多いが、彼の振り切れ方は凄い。前作の時点でギターの弾き語りスタイルを採っていたが、今回はエイミー・ワインハウス以降の上質ヴィンテージ路線に転じて味のある歌を披露。これもUKラップの一側面である。*出嶌

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