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特集

CHILDREN OF THE REVOLUTION――永遠に受け継がれるに違いない遺伝子、その現状報告

カテゴリ : ピープルツリー

掲載: 2011年01月05日 18:00

ソース: bounce 328号 (2010年12月25日発行)

文/金子厚武

 

ここではゆらゆら帝国の遺伝子を受け継ぐ若手バンドを紹介しよう。まずは、その見た目といい音楽性といいサブカル臭といい、〈ゆら帝チルドレン〉という言葉がもっとも相応しい嘘つきバービー。最新シングル“化学の新作”のカップリング“新しい化学”は、『空洞です』直系のミニマルなナンバーだった。さらに、ファズ・ギターが唸る暴力的なガレージ・ロックの側面は黒猫チェルシーに、スピリチュアルとも言うべきサイケデリック・ロックの側面は踊ってばかりの国にと、まだ20歳そこそこのバンドたちへもその遺伝子はしっかりと受け継がれている。

そして、オワリカラをはじめとした〈TOKYO NEW WAVE 2010〉周辺のバンドのなかにも信奉者は多い。特に〈現代のジャックス〉などと呼ばれる壊れかけのテープレコーダーズの、ドリーミーかつアングラな歌謡ロックは繋がりが強いと言えるだろう。また昆虫キッズの最新作『text』は、ゆら帝譲りのサイケデリックな要素がありつつ、描写力豊かな歌詞と美しいメロディーが際立った稀有な作品だ。そういえば『3×3×3』には“昆虫ロック”っていう曲があったな………。

ほかにも、別掲のコラムで解説しているが、同じ制作陣で制作を重ねているOGRE YOU ASSHOLEや、ゆら帝をよりプログレッシヴにしたような八十八ヶ所巡礼、そして女性ヴォーカルのギター・デュオながら、彼らのポップでサイケな楽曲には確かに通じるものが感じられるミラーボールズなど、〈ポストゆら帝〉と言えるバンドは枚挙に暇がないのだ。

 

▼文中で登場したアーティストを一部紹介。

左から、嘘つきバービーの2010年のシングル“化学の新作”(KOWALSKI)、黒猫チェルシーの2010年のミニ・アルバム『猫pack』(ソニー)、2011年1月19日にリリースされる踊ってばかりの国のニュー・シングル“アタマカラダ”(mini muff)、壊れかけのテープレコーダーズのニュー・アルバム『箱舟』、昆虫キッズの2010年作『text』(共にMY BEST!)、八十八ヶ所巡礼の2010年作『八+八』(Psychedelic Progressive Revolution)、ミラーボールズのニュー・アルバム『ネオンの森』(redrec)

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