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カテゴリ : スペシャル

掲載: 2010年11月22日 13:02

更新: 2010年11月22日 13:14

ソース: bounce 326号 (2010年10月25日発行)

文/金子厚武

 

 

今年、『Droog』と『Violence』という2枚のミニ・アルバムを発表したDroogは、大分は別府出身、10代の4人組だ。グラマラスなルックスに毛皮のマリーズも連想させる彼らは、中学の先生から教えられたセックス・ピストルズに衝撃を受けたというヴォーカルのカタヤマヒロキを中心に、映画「時計仕掛けのオレンジ」に出てくる不良仲間からそのバンド名を取って、中学2年から本格的な活動を開始。オリジナル・パンクのコピーからスタートした彼らの音楽性は、ラモーンズ譲りの初期衝動型パンク~ガレージ・サウンドである。また、“ああ絶望”や“全滅ロック”といった『Droog』に収録された曲のタイトルからも窺えるように、日常のフラストレーションをそのまま叩きつけたかのような歌詞からはスターリンやINUといった80年代の日本語パンクからの影響も感じられる。

流石はいまだ10代のバンドだけあって、今年出た2作品を聴き比べても、その間のわずか8か月に確かな成長を刻んでいるのがはっきりとわかる。初作の粗削りな勢いが、2作目ではシンプルなコードを用いながらも作品としての完成度が高まり、〈自分たちらしさ〉への模索が始まっていることは実に頼もしい。いまも中古レコードを買い漁っているという彼らは、おそらくYouTubeも併用し、年代も国籍もお構いなしに自身の琴線に触れた音楽を貧欲に吸収している最中なのだろう。やがて、そのなかからみずからの鳴らすべき表現を選び取った時、彼らの音はきっと〈2010年代の音〉へと変わるはずだ。

 

▼Droogの作品を紹介。

2010年のファースト・ミニ・アルバム『Droog』(redrec)

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