作品と共に振り返るアントニー楽団の音遍歴
『Antony And The Johnsons』 Durtro(1998)
UKノイズ・シーンの大御所、デヴィット・チベットが主宰するデュアトロからリリースされたファースト・アルバム。ストリングスやホーンなどを用いたオーケストラルなサウンドに乗って、アントニーの歌声が力強く躍動している。
『I Am A Bird Now』 Secretly Canadian(2005)
マーク・アーモンドやボーイ・ジョージなどアントニーに影響を与えた先輩たちや、ルーファス・ウェインライトにデヴェンドラ・バンハートなど同世代のシンガーが参加。ピアノの弾き語りを中心に、独自の歌世界が確立された名盤だ。
『The Crying Light』 Secretly Canadian(2009)
たっぷり時間をかけて作り上げた3作目。NYの作曲家、ニコ・ミューリーによる繊細なオーケストラ・アレンジとジョンソンズの演奏が融合。隅々まで緻密に作り込まれたトラックの上に、慈愛に満ちた天使の歌声が降り注ぐ。
『Thank You For Your Love』 Secretly Canadian(2010)
ソウル・フィール溢れるホーンが印象的な表題曲のほか、未発表の2曲とボブ・ディランやジョン・レノンのカヴァーを収録した新作からの先行EP。エンハンストで観られるPVには、若かりし頃のアントニーの姿も……。
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