こんにちは、ゲスト

ショッピングカート
  • Check

特集

フジファブリックのすべて ~これまでのアルバムを駆け足でおさらい~

掲載: 2010年07月21日 18:00

更新: 2010年07月21日 18:21

ディスクガイド/鬼頭隆生

 

『アラカルト』 Song-CRUX(2002)

CDデビュー作となるミニ・アルバム。70年代ロックの影響下にある由緒正しい佇まいの一方で、鍵盤とギターを軸にグルーヴを追求し、欲張りなまで に音楽的エレメントを1曲に盛り込む手法はすでにとてもユニーク。20歳そこそこでこんな作品を作ってしまった志村のセンスに、改めて脱帽だ。

『アラモード』 Song-CRUX(2003)

2枚目のミニ・アルバムで、本作より加藤慎一と金澤ダイスケがバンドに加わっている。アンサンブルの構築にフォーカスを絞った印象で、いまに至る彼 らの音楽の礎はここで形成されたと言えそうだ。キラー・チューン“花屋の娘”を筆頭に、遊び心たっぷりのアレンジが抜群に冴えている。

『フジファブリック』 EMI Music Japan(2004)

爆発的に加速していくバンドの創造性が生み出した、大輪の花のような初のフル・アルバム。和のテイストを持ったメロディーも、ノスタルジックで色彩 豊かなサウンドも、実にお見事。なかでも、季節の移ろいに合わせた“桜の季節”“陽炎”“赤黄色の金木犀”の出来がズバ抜けて良い!

『FAB FOX』 EMI Music Japan(2005)

詩情に溢れた前作の反動か、バンドの逞しさやファニーな表情が前面に出てきた2作目。アレンジも相変わらずヒネリを利かせているが、決して前作の二 番煎じには陥らず、よりシンプルに進化している。超キャッチーな“虹”“銀河”は、数多のフェスやイヴェントで猛威を振るった。

『TEENAGER』 EMI Music Japan(2008)

ライヴを重ねながらじっくり作り上げた本作は、彼ららしい痛快なアイデアとフックが存分に詰め込まれた幕の内弁当的な趣向に。丁寧に作り込まれた楽曲はかつてないほど多ジャンルへと拡散しているが、いずれも優れた仕上がりだ。感傷的な“若者のすべて”の吸引力が凄まじい。

『CHRONICLE』 EMI Music Japan(2009)

全作詞/作曲とアレンジを志村が手掛けた、それまでのバンド然とした手法と明確に異なる4作目。深い内省やナイーヴさを隠さず、その反面、強力にド ライヴするバンド・サウンドで畳みかける、もっとも初期衝動的な作品となった。本作で志村が見い出したものが、新作『MUSIC』に繋がる。

インタビュー