こんにちは、ゲスト

ショッピングカート

特集

Hot Fun In the Summertime '10――(1)

カテゴリ : スペシャル

掲載: 2010年07月14日 17:59

ソース: bounce 322号 (2010年6月25日発行)

参加者/粟野竜二、加藤直子、北野 創、土田真弓

 

山を観ながらビールと音楽!

 

粟野「今年もそろそろ夏フェスのラインナップが出揃いつつあるということで、各フェスの観どころなどを挙げていきましょうか」

加藤「じゃあ、まず〈フジロック〉から!」

粟野「ヘッドライナーは、ミューズとかマッシヴ・アタックとか前にも出たことのあるアーティストでしっかり固めつつ、オヤジ向け(?)にロキシー・ミュージックも名を連ねていたり、〈らしい〉顔ぶれが並んでいますよね」

北野「話題性だと、トム・ヨーク率いるアトムズ・フォー・ピースとか、ザック・デ・ラ・ロチャのワン・デイ・アズ・ア・ライオンあたり!? ワン・デイは今回のステージが、新作に先駆けての〈ワールド・プレミア・ライヴ〉になるらしいっすよ」

土田「それは観たほうがいい!」

粟野「それと、アトムズ・フォー・ピースもこれを逃したらもう日本で観られないでしょう」

加藤「音源は出してないんだよね。どういうメンバーが参加しているんだっけ?」

粟野「トム・ヨーク、フリー、ナイジェル・ゴドリッチとか」

土田「音は聴いてないからわからないけど、その3人が同じステージに立っているのを観られるだけで良い記念というか、思い出になりそう」

加藤「ゼム・クルックド・ヴァルチャーズとかもそうだけど、そういう名のある人たちが集まったバンドが多いね」

土田「ドリーム・バンドね(笑)」

加藤「あ、ジョン・フォガティも出るんだ」

北野「加藤さん、渋いっすね!」

粟野「そのジョン・フォガティが出る2日目の〈GREEN STAGE〉は完全にゆったりめというか、オヤジ向けと言ってしまっても問題ないでしょう。クーラ・シェイカーも、もはやオヤジですし」

土田「シニア層へのアピールは狙ってるらしいよ。今年は特に強化してるんだって」

加藤「どちらかといえば〈フジロック〉はそういうイメージだけど……」

粟野「でも確かに、元気な若者向けというか、ウルサイ系のバンドがいつもより少ない気がしませんか?」

北野「そうっすね、ヘッドバンギングしたくなるようなバンドはあまり出ないかも」

加藤「ビッグネーム以外は、ここ最近来日公演をしている人たちが目立つよね。でも観逃してる人もいるし、それを一気に観られるのは嬉しいかな」

土田「去年〈サマソニ〉に出てるとかね」

粟野「MGMTがそうですよね。今回〈WHITE STAGE〉のトリっていうのは大抜擢なんじゃないでしょうか。ちなみに〈この日のこのステージはアツイぞ!〉みたいなのはありますか?」

北野「ちょっとニッチな感じになっちゃいますけど、初日の夜の〈PLANET GROOVE〉でラスコとかマグネティック・マンとかダブステップ勢が固まっているところっすかね」

土田「私はマグマやザッパ・プレイズ・ザッパが出る初日の夜の〈ORANGE COURT〉。〈GREEN STAGE〉のミューズに辿り着けなさそう」

北野「……かなり濃いっすね」

粟野「初日だと、例年ならもう少し奥地のステージで演奏しているイメージのSPECIAL OTHERSやジャガ・ジャジストが、今回は〈WHITE STAGE〉に出世してますね」

加藤「ちょっとずつ前に出てきてるって感じじゃない?」

土田「気になるステージに話を戻すと、最終日の〈RED MARQUEE〉。エール、ホット・チップ、Buffalo Daughter、イェーセイヤー……私、ずっとここにいる可能性が!」

加藤「〈ここのステージが!〉っていうのはないけど、フラテリスのジョン・フラテリが新しく始めたコデイン・ヴェルヴェット・クラブが観たい! すごく良いんだよね。あと、アルバータ・クロス」

粟野「ノエル・ギャラガーが絶賛してたバンドですよね」

北野「あ、あと3日目の〈FIELD OF HEAVEN〉のモー、オゾマトリあたりもチェックしておかないと!」

加藤「いいね~。大自然が似合いそう。そこにプラスしてMOUNTAIN MOCHA KILIMANJAROあたりも間違いないでしょ。あと、ダイアン・バーチも〈HEAVEN〉向きだよね」

北野「夕暮れ時にダイアンちゃんが出てきてくれたら、自分、泣いちゃうかも……」

加藤「(無視して)2日目のスペシャル・ゲストのクリス・カニンガムは何をしてくれるのかな~?」

北野「去年の〈エレグラ〉の時と同じようにグロい映像を流すんじゃないっすか?」

土田「野外でそれはどうなんだろう……」

粟野「それにしても、流石〈フジロック〉! どのステージも観どころが盛りだくさんで話は尽きませんが、そろそろ次に行っておきますか?」

 

〈FUJI ROCK FESTIVAL '10〉日程:7月30日(金)~8月1日(日)
会場:新潟・苗場スキー場
出演:【7月30日】ミューズ/ゼム・クルックド・ヴァルチャーズ/横山健/!!!/コリーヌ・ベイリー・レイ/ブロークン・ソーシャル・シーン/Char/マグマ 他
【7月31日】ロキシー・ミュージック/ジョン・フォガティ/ジェイミー・カラム/MGMT/ワン・デイ・アズ・ア・ライオン/フロッギング・モーリー/22-20's/EGO-WRAPPIN' AND THE GOSSIP OF JAXX 他
【8月1日】マッシヴ・アタック/アトムズ・フォー・ピース/ベル・アンド・セバスチャン/イアン・ブラウン/エール/ホット・チップ/ダイアン・バーチ 他

 

▼関連盤を紹介。

左から、ミューズの2009年作『Resistance』(Warner UK)、マッシヴ・アタックの2010年作『Heligoland』(Virgin)、ゼム・クルックド・ヴァルチャーズの2009年作『Them Crooked Vultures』(RCA)、クーラ・シェイカーのニュー・アルバム『Pilgrim's Progress』(Strangefolk/ソニー)、ラスコのニュー・アルバム『O.M.G.!』(Mad Decent/Downtown/HOSTESS)、エールの2009年作『Love 2』(Source/Virgin)、ホット・チップの2009年作『One Life Stand』(Cuk/Parlophone)、Buffalo Daugtherのニュー・アルバム『The Weapons Of Math Destruction』(Buffalo Ranch/AWDR/LR2)、コデイン・ヴェルヴェット・クラブの2010年作『Codeine Velvet Club』(Island)

インタビュー