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TELL YOU ONCE AGAIN

カテゴリ : スペシャル

掲載: 2010年06月30日 18:00

ソース: bounce 322号 (2010年6月25日発行)

文/編集部

 

1年というのは長いようでアッという間に過ぎてしまいます。世界が急激にマイケル・ジャクソンを思い出してから1年の時が経ちました。映画の公開やDVDのリリースもあったし、音や映像や書籍などなど、さまざまな関連作品や便乗作品が世に出されましたね。そのこと自体は素晴らしいことです。恐らく一周忌ということで、またしても一定のフィーヴァーが訪れはするのでしょう。

そんななかで、正規のマイケル作品はどのように受容されてきたのか……を考えると、やはり『Thriller』『Bad』史観の強さゆえか、筋金入りのマイケル・ファンという人でも、マイケルの歌っているすべての作品を入手しているわけではない、という事実に気付かされるのです(そうでなければ、セールスにあそこまでの差はつかないでしょう)。そのへんの事情は周りがどうこう言うことでもありませんが、そんな人たちのために(?)マイケル~ジャクソンズのエピックに残したオリジナル作品がすべてリイシューされることになりました。ジャクソン5がモータウンを去って、やむなく改名してリリースされたフィリー・ソウルの名作『The Jacksons』(76年)、後期ジャクソン5に回帰したような混迷期の一作『Goin' Places』(77年)、セルフ・プロデュース権を獲得して挑んだキャッチーな佳作『Destiny』(78年)、ソロ・アーティストとしての潜在能力が発揮された大傑作『Off The Wall』(79年)、個々の力を持ち寄って制作されたグループきっての大作『Triumph』(80年)、ほとんどマイケルのソロ・ライヴと化してしまった実況作『Live』(81年)、歴史的なスケールで成功を収めた快作『Thriller』(82年)、兄弟間のエゴがぶつかり合った怪作『Victory』(84年)、ハードで煌びやかな王道作『Bad』(87年)、長らく廃盤になっていた結成25周年記念作『2300 Jackson Street』(89年)、新たな魅力を発見した自身2番目のヒット作『Dangerous』(91年)、感情をさらけ出した問題作『HIStory』(95年)、時代性を取り戻してみせた名作『Invincible』(2001年)……以上13枚。加えてジャクソンズのベスト盤『The Essential Jacksons』も登場しました。注目すべきはマイケル研究家として名高い西寺郷太(NONA REEVES)の書き下ろしヒストリーが全作を通して連載されていることでしょう。また、今回のリイシューでは2001年リマスターにのみ収録されていた一部作品のボーナストラックが標準装備となるのも嬉しいところかもしれません。もしまだ聴いていない音源があるとしたら……それは羨ましい! あなたのまだ知らないマイケルを、この機会にぜひ体験してみましょう。

 

▼このたびリイシューされたマイケル・ジャクソンとジャクソンズのオリジナル作品を紹介。

左から、ジャクソンズの76年作『The Jacksons』、77年作『Goin' Places』、78年作『Destiny』、マイケル・ジャクソンの79年作『Off The Wall』、ジャクソンズの80年作『Triumph』、81年作『Live』、マイケル・ジャクソンの82年作『Thriller』、ジャクソンズの84年作『Victory』、マイケル・ジャクソンの87年作『Bad』、ジャクソンズの89年作『2300 Jackson Street』、マイケル・ジャクソンの91年作『Dangerous』、95年作『HIStory』、2001年作『Invincible』、ジャクソンズのベスト盤『The Essential Jacksons』(すべてEpic/ソニー)

 

▼関連盤を紹介。

左から、2009年公開作のDVD「マイケル・ジャクソン THIS IS IT」(ソニー・ピクチャーズ)、藤原ヒロシとK.U.D.O.によるマイケル・ジャクソンのリミックス・アルバム『Hiroshi Fujiwara & K.U.D.O. Presents Michael Jackson/Jackson 5 Remixes』(ユニバーサル)、“Happy”のカヴァーを含むCrystal Kayの最新ミニ・アルバム『FLASH』(エピック)

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