BLAH BLAH BLAH
金「遅まきながら、韓国のポップスにハマりそうな予感がしていますよ」
銀「いきなり凄いスタートですね。誰が好きなんですか。グループもいっぱいあるし、メンバーの区別とかもなかなかつかないですよね」
金「いや、区別はつかなくてもいいの。顔で聴くわけじゃないから」
銀「何か昔もそういうことを言ってましたね。〈Perfumeの誰が好きとかじゃなくて、音が好きなだけだから!〉とか……」
金「いや、それもそうだし、韓国モノもそうなんだけど、本気で芸能精神を追求してるのがカッコ良いんだよね、とにかくレヴェルが高いというか」
銀「レヴェルが高いとか、偉そうですね」
金「後ろのページで久保田さんにも書いてもらってるけど、本当にそう思うよ。だから、普通に欧米のポップスでもロックでも何でもいいんだけど、いろいろ並べて品評したくなるじゃない。日本の〈ポップス〉って、まだファン商品っぽいというか、他の音楽よりも低く見られてて、それで送り手も受け手も平気っていうかさ」
銀「実際にファン商品でしかないものたちもありますからね。それはそれで商品としては非常に正しいのでしょうけど」
金「何か口調がバラバラになってきたな」
銀「でも、レディ・ガガとかの人気を見てもそうですけど、聴く人は普通に格好良い/悪いで判断してると思いますけどね」
金「だから、〈レディ・ガガは別物! ガガは凄いからロックに認定する! 他は資本主義ポップだからダメ!〉みたいなね」
銀「喋りすぎです」
金「本来は、有象無象がいっぱいあるからポップスはおもしろいし、ガツガツ貪欲で下世話だからおもしろいんだけどね。結果的に日本から聴けるのって、そのなかの磨き上げられた一部ばかりなんだし」
銀「そういえばM.I.A.がガガやケシャを批判してましたね。パクリだとかって……」
金「まあ、そういうのも引っ括るめて大衆音楽のゲームだと思うんだけど。今度M.I.A.に会ったらガツンと言っとくわ」
銀「会わないでしょ」
▼関連盤を紹介。
左から、レディ・ガガの2008年作『The Fame Monster』(KonLive/Cherrytree/Streamline/Interscope)、ニーヨの2008年作『Years Of Gentleman』(Def Jam)、テイラー・スウィフトの2008年作のリパッケージ盤『Fearless Platinum Edition』(Big Machine)、ボーイゾーンの2010年作『Brother』(Polydor)、セレーナ・ゴメス&ザ・シーンの2009年作『Kiss & Tell』(Hollywood)
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