BEST ALBUM
知っておくべき歴史がある
振り返る歴史があるのは素晴らしい。でもここでは本当にそれを辿るべき人のベストを集めました。ひとつの時代を築いた面々による偉業の数々を噛み締めてみましょう。
capsule
『FLASH BEST』 contemode/YAMAHA
2009年もPerfumeを筆頭にイイ仕事しかしなかった中田ヤスタカの本業=capsuleの、いわゆるエレクトロ期を総括したような一枚。サウンドの素晴らしさは色眼鏡やカテゴライズを飛び越える。次の一手に超期待! *石田
DICK EL DEMASIADO
『Sus Cumbias Lunaticas Y Experimentales』 utakata
独特の美意識で好事家の話題を呼んでいた〈電化クンビアの父〉が、よもやの来日公演に合わせて出した日本編集ベスト。下世話さよりサブカル性を好む日本のメディア特性もよくわかったわ。*出嶌
JANET JACKSON
『The Best』 A&M
エッジーなアーティスト性で時代を作ってきたジャネットにとって、偉大な兄は常に目標であり共に刺激を与え合う存在だったのだろう。そんな彼女の歩みを総括するこの2枚組には、もちろん兄との共演曲“Scream”も収録されていた。*池谷
KEN ISHII
『KI15 -The Best Of Ken Ishii-』 70 Drums/ミュージックマイン
日本テクノの象徴もデビューから早15年。それを記念したこのベストでは初期の純テクノ~中期のさまざまなトライ~現在の最新版純テクノへの流れを総括。ブレのなさと進化こそテクノのおもしろさなのだ。*石田
m-flo
『MF10 -10th ANNIVERSARY BEST-』 rhythm zone
コラボなるものを一般化させ、2ステップやドラムンベースやエレクトロをJ-Popのなかに投下し、それらとヒップホップのミクスチャーすら先取りしていた彼らのデビュー10周年記念ベスト。BEPより10年早かったって! *出嶌
MADONNA
『Celebration』 Warner Bros.
女帝のデビュー25周年を祝うかのように、見渡せば80's流儀のダンス・ポップで巷は大賑わい。そんな最中の本作ですが、ポール・オークンフォルドが手掛けたユーロ・テイストの表題曲を含む新曲2曲もイマのモードにピッタリで。*山西
『BEST OF TOKONA-X Mixed by DJ RYOW』 MS
その死から5年……文字通り不世出のMCであるTOKONA-Xの曲や関連音源を集大成したミックスCDが、生前にもベスト・ミックスを担当していた盟友DJ RYOWによってふたたび実現。この濃さは本当に時代を超えている。*出嶌
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