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カテゴリ : スペシャル

掲載: 2010年01月13日 18:00

更新: 2010年01月13日 18:00

ソース: 『bounce』 317号(2009/12/25)

文/bounce編集部

〈ワールド〉って何だろう?

他のページのラインナップを見てもわかるように、数年前ならいわゆる〈ワールド・ミュージック〉と大きく括られていた作品でも別の文脈で聴かれるべきものも増加していて、もはやある種の特殊性をこの範疇に求めることは難しくなってきた。同時に各国の才能が自然と非ワールド的(?)な作品を作り出すことも多くなっている。音そのものが素晴らしいのか、その国の産物だと思うから素晴らしいのか。革新的であっていいのか、伝統芸能であるべきなのか……なかなか難しい。

ANNETT LOUISAN
『Teilzeithipple』
 105/Sony Germany
舌っ足らずなウィスパー・ヴォイスと60's調のレトロ ・モダンなサウンドがフレンチ・ポップ的な愛らしさを放つ、ドイツの歌姫による4作目。本作を通じてこれまで紹介される機会の少なかったジャーマン・ポップスのおもしろさを、ちょっぴり知りました。*田中幹

CONGOPUNQ
『Candy Goddess』
 Underdog
コノノNo.1に代表されるビリビリした電化リケンベ(親指ピアノ)のグルーヴと、鋭利なディスコ・パンク・サウンドをダンサブルに交配させたフランスのデュオ。ニューウェイヴ・リヴァイヴァル勢のさらに一歩先を行くサウンドが刺激的だった。*田中幹

XIMENA SARINANA
『Mediocre』
 Warner Latina 
ジャジーなピアノ・バラードから今様のエレポップまで多彩にこなす垢抜けたセンスで話題となった、メキシコの女流シンガー・ソングライターによるデビュー作。ラテン・グラミーで4部門にノミネートされるなど、大きな飛躍を遂げた一年だった。*田中幹

CAETANO VELOSO
『Zii E Zie』
 Mercury Brazil 
進化を止めないブラジルの大天才は、還暦を遥かに過ぎてもなお尖り続けることの格好良さを、静謐かつ先鋭的なオルタナ・ロック・サウンドを纏った本作で鮮やかに呈示してくれた。〈真のロックとは何か?〉なんて真面目に考えたのは大学の時以来だ。*田中幹

LAL MERI
『Lal Meri』
 Six Degrees 
エスノ・エレクトロの最先端レーベルから放たれた一枚。妖艶な女声と浮遊感溢れるダウン・ビートにタブラやウードが小気味良く絡み合うも、あくまでラウンジーな心地良さにこだわったサウンドが絶品。エスノ色を殊更に強調しない一歩引いた姿勢に、グループの美学を感じた。*田中幹

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