J-HIP HOP / R&B / REGGAE(3)
H-MAN
『不退転』 OVERHEAT
もはや繰り出される言葉が説法と化していた(!?)、キャリア最高傑作との呼び声も高い一枚。若手DJのAPOLLOを招いたり、17歳のトラックメイカー・Nile Brownを起用したりと後輩の育成にも尽力。JUNIOR DEE、NANJAMANというヴェテラン3人で行ったイヴェントも話題に。*カシワ
般若
『HANNYA』 昭和レコード
エミネムの向こうを張るような、前々作までの歯に衣着せぬスタイルもふたたび大きくフィーチャー。〈ULTIMATE MC BATTLE 2008〉への出場→優勝の一件と合わせ、外向きの音楽へと向かうようにも見えはじめていた彼のシーン回帰も感じさせ、改めてその影響力が注目されるところ。*一ノ木
タカツキ
『旅人のリズム』 nrecords
ウッドベースを抱えた吟遊詩人が4年ぶりにしたためた作品。スウィンギーだけど巷のジャジー路線とは一線を画す飄々としたスタイルに、シーンのカウンターというべき個性を光らせた。彼のソロ作には、SUIKAやSamurai Troopsの時とは異なる特別な色と匂いが詰まっている。 *北野
DJ BAKU
『THE 12JAPS』 POPGROUP
異種格闘を繰り広げるDJ BAKUが、盟友の般若やILL-BOSSTINOら12人のMCを迎え、自身のルーツたるヒップホップと向き合った金字塔的な一枚。日本語ラップ曲が中心のミックスCD『JAPADAPTA』と共に、年々厚みを増すシーンの良質な部分を的確に切り取ってみせた。*北野
DS455
『CHECK THA NUMBER』 BAY BLUES/HOOD SOUND/Village Again
横浜開港150周年を、そしてみずからの活動20周年を祝って超王道のダブスター節を披露した大作。ウェッサイ作品の勢いが完全に安定するなか、MACCHOやダズらゲストも招いて一段階上のクォリティーを見せつけた地力は流石だった。*出嶌