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特集

中堅~ヴェテランが若手を圧倒!

アリス・イン・チェインズの再結成を筆頭に、パール・ジャムやダイナソーJr、ソニック・ユースらオルタナ~グランジ世代の巻き返しが目立った2009年。また、ジェイムズ・イハ擁するティンテッド・ウィンドウズやデッド・ウェザー、ノーザン・キングスといった夢のスーパー寄せ集めバンドが話題を集めたのも特徴的だ。酸いも甘いも嗅ぎ分けた中堅~ヴェテランの底力に圧倒されると同時に、来年度は若手からの底上げにももっと期待したい。

JOHN FRUSCIANTE
『The Empyrean』
 Record Collection
5年ぶりのソロ作にてレッチリ本隊とは真逆の、サイケデリックで少々エクスペリメンタルな世界を構築し、その後バンド脱退を表明したジョン。悲壮感たっぷりな歌声が味わい深く、盟友のフリーやジョニー・マー先輩の参加でもファンを泣かせてくれた。*柴田

HEY MONDAY
『Hold On Tight』
 Decaydance/Columbia
パラモアに続けとばかりに、アロハ・フロム・ヘルやメグ&ディアなどガールズ・パンク/エモの台頭が目立った一年。そんななか頭ひとつ飛び出たのがこのバンド。フォール・アウト・ボーイとのツアーでは、演奏力の高さで野郎を唸らせた。*柴田

WHTE LIES
『To Lose My Life...』
 Polydor 
このストレートなギター・ロック・アルバムで、全英チャート初登場1位をマーク。ヒリヒリするほどにクールでダーク――これぞUKロックの王道!といったサウンドを轟かせ、衰弱化しているシーンの救世主としてファンに大きな光を与えてくれた功績はデカイ。*柴田

GRAHAM COXSON
『The Spinning Top』
 Transgressive 
ブラーの再結成ライヴやピート・ドハーティのソロ作への全面参加、サントラ制作と多忙ななかで発表されたソロ作は、逆に慌しさを微塵も感じさせない優しくて素朴な一枚。デー様とは正反対の音作りに、いまさらながらブラーの分裂を納得させられた。*柴田

THE MARS VOLTA
『Octahedron』
 Universal 
サポート・メンバーが2人減り、コンパクトになって制作された5作目。アルバムを追うごとにカオス度をアップさせてきた彼らだが、ここではいつになくポップなアプローチが目立つ。一方、2~3か月に1枚ペースで届けられたソロ作ではオマーの趣味が全開。発散してた? *柴田

BEN HARPER & RELENTLESS7
『White Lies For Dark Times』
 Virgin 
魂のブルース・ロッカーは、新たな仲間を引き連れて男気溢れる骨太サウンドを披露。いつになくバンド・アンサンブルを楽しんでいるご様子で、いつも以上に咽び泣くギター・プレイが冴え渡っていた。草食男子たちよ、少しは見習え! *柴田

カテゴリ : スペシャル

掲載: 2010年01月13日 18:00

更新: 2010年01月13日 18:00

ソース: 『bounce』 317号(2009/12/25)

文/bounce編集部

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