MAINSTREAM POP
イマの気分は断然ユーロ!
ここ最近、スターゲイトやレッドワンらヨーロッパで腕を磨いたプロデューサーがUSメインストリームのド真ん中で活躍していることもあり、太平洋の両側が揃って〈白っぽさ〉に向かっていった2009年。ブリトニー・スピアーズも、リトル・ブーツも、ショーン・キングストンも、ピクサー・ロットも……みんなユーロ・ダンスの虜になった。そんななか、デビュー当初いち早くUKでブレイクしたバックストリート・ボーイズが、ふたたび息を吹き返したのも大納得!
PET SHOP BOYS
『Yes』 Parlophone
エレポップの先駆者としての再評価が高まりつつある近年。後輩ゼノマニアを迎えた荒技が大正解だったようで、〈逆襲だ!〉と言わんばかりの蒼くて初々しいリセットぶりで驚かせてくれた。創業30年近くになるオッサン2人だが、憂いに満ちたハートはいくつになっても乙女さん☆ *村上
KELLY CLARKSON
『All Ever Wanted』 RCA
〈みんなが聴きたい曲を歌えばいいんでしょ!〉と言ったかどうかは定かじゃないが、とことんカラフルでキャッチーに開き直ったポップ・ロックはどこを切っても彼女らしさに溢れていて魅力全開。歌の上手さも半端じゃないと改めて確認させられた。*村上
LA ROUX
『La Roux』 Polydor
“Bulettproof”の一発で参った人も多いはずだが、こういうエレポップを鳴らす新世代が台頭したのも2009年らしいトピック。ガーリー路線のリトル・ブーツに対して、こちらはマニッシュ路線。男前な髪型でエリー嬢は一躍アイコンの座を獲得。ヴィンス・クラークがいま頃ニヤついていそう。*村上
JORDIN SPARKS
『Battlefield』 19/RCA
〈結婚するまで童貞で何が悪いのよ!〉と叫んだ箱入り娘も、もうハタチ。その優等生ぶりが魅力だが、ヒットした表題曲では〈愛の戦場〉を歌い上げ、“SOS”ではクラブで夜遊びにも挑戦してみせた。ちょっぴり背伸びしたいお年頃ってやつか!? だが門限は厳守。*村上
SEAN KINGSTON
『Tomorrow』 Beluga Heights/Epic
てっきり一発屋かと思っていたのに……きちんと最前線に帰ってきた重量級の夏男。レッドワンの手柄も大きいが、この体型&キャラは相撲の国=日本でも愛された。有無を言わせぬフロア・アンセム“Fire Burning”で燃えた人は多いでしょ。*村上
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