EDM STANDARDS(2)
FILTHYDUKES
『Nonsense In The Dark』 Fiction/Co-op
ニューウェイヴの影響をモロに受けながらも、出てくる音は隆盛のエレクトロにもバッチリ対応してるところがイマドキな3人組。根っこがクラウト・ロックまで遡ることのできる懐深さで一味違うダンス・ロックを響かせた。*池田
MODERAT
『Moderat』 Bpitch Control
モードセレクターとアパラットが合体した奇跡のユニットがこのモダートだ。〈WIRE〉にも召集されるなどその評価は高く、単なるお遊びユニットではないことがわかる。行き詰まり感のあるテクノ・シーンに新たな光を灯した一枚となった。*石井
THE JUAN MACLEAN
『The Future Will Come』 DFA
レーベルメイトのスティル・ゴーイングもNYハウス黄金期を意識したような作品をリリースしてますが、こちらに収録の“Happy House”もデフ・ミックスばりのピアノ・リフに気分が昂揚。2010年はこの手のハウスがもっと増えるかも? *櫻井
MEANDERTHALS
『Desire Lines』 Smalltown Supersound
イジャット・ボーイズによるバンド・プロジェクト。US西海岸のハッチバックやスミス&マッド、NYのマップ・オブ・アフリカやクワイエット・ヴィレッジなどとも呼応するような音作りはネオ・バレアリックというタームを通過した2009年型チルアウト。*櫻井
THE BLOODY BEETROOTS
『Romborama』 DimMak
〈フジロック〉の出演で脚光を浴びたエレクトロ・シーンの急先鋒。覆面姿の怪しい出で立ちで、ジャスティスやボーイズ・ノイズに通じるテンションの高いレイヴィーなサウンドをブチかましてくれた。群雄割拠するシーンのなかでも随一の音圧! *池田
MORITZ VON OSWALD TRIO
『Vertical Ascent』 Honest Jons
現在のテクノ・シーンの主流、ミニマル/ミニマル・ダブのパイオニアとして知られる最重要人物が放ったこのアルバムは、まさに2009年のトピックのひとつである。クラブ・ミュージックの奥深さと無限に広がる可能性を示した内容は圧巻だった。*石井
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