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特集

カテゴリ : スペシャル

掲載: 2010年01月13日 18:00

更新: 2010年01月13日 18:00

ソース: 『bounce』 317号(2009/12/25)

文/bounce編集部

世界中でビート・マエストロが増殖!

少し毛色の違うモノも混ぜ込んではいますが、ここではフライング・ロータス以降のインスト/ビートものを中心に、ハドソン・モホークのような偏執的なドープネスを感じさせるエレクトロニカ~ブレイクス、ダブ・ステップ・フレイヴァーの作品を紹介しています。ダブ・ステップがテクノに接近した結果、サウンドの傾向は未来的なアップデートを施されながらも何となく90年代末~2000年代初頭のヘヴィーでトリッピーな地下トロニカを思い出させたりもしますね。

DORIAN CONCEPT
『When Planets Explode』
 Kindred Spirits
J・ディラ直系のコズミックな世界観も素晴らしかったですが、彼の評価を決定づけたのはやはりライヴ感を重視した変幻自在のビートメイクでしょう。他の同系クリエイターと比べてあきらかに有機的で温かみのあるグルーヴが大きな魅力でした。*田中直

TIM EXILE
『Listening Tree』
 Planet Mu/Warp
普通のエレクトロ・ポップかと思いきや、ヴォーカルやメロディーから漂う退廃的な雰囲気が何とも不気味。よく聴けば実験的な要素も高く、2009年的かどうかは別として(むしろ古い?)ワープやプラネット・ミューが目を付けたのも納得のいく異色作。*田中直

YPPAH
『They Know What Ghost Know』
 Ninja Tune 
前作でのメランコリックな音像に加え、生音を中心にした音作りにシフトしたことによってロック色が格段に増加。轟くギターと美しきエレクトロニカによる至上のサイケデリア。2009年、ニューゲイズ・シーンのトップに躍り出た夢のような傑作だ。*田中直

CASPA
『Everybody's Talking Nobody's Listening』
 Subsoldiers/Fabric 
テクノとの交信を進めてコズミック化していくダブ・ステップのなかにあって、ヒップホップやラガ・ステップなどを軸にした比較的オールド・スクールな作風。ダイナマイトMCをはじめとするゲストも多く、ストリート色がかなり濃厚だった。*田中直

CHASE & STATUS
『More Than Alot』
 Ram 
2008年リリース当時はドラムンベース・ユニットの期待作として迎えられたが、リアーナのプロデュースを足掛かりに2009年は多角的な面で再評価。そうした行為が、ダブ・ステップやロックなど多彩な要素を持つ本作の魅力を的確に伝えてくれた。*青木

FLYING LOTUS
『LA EP CD』
 BEAT 
日本で200枚しか流通されていなかった幻のプレミア12インチ3部作を凝縮し、さらにアルバム未発表曲や気鋭アーティストのリミックスも収録したありがたすぎる企画盤。2010年のインスト/ビート・シーンもこの男をなくしては語れません! *田中直

2562

『Unbalance』 Techtonic/Multiverse 
2009年の現時点で、テクノとダブ・ステップの融合をいちばん高次元でやってみせたのがこの作品ではないでしょうか。前作より音はさらに研ぎ澄まされ、宇宙感はさらに深まった。これからのダブ・ステップの指標となるであろう重要な作品。*田中直

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