NEW BLOODS
新しい血の流れるあれこれ
ここでは主に不定期連続特集〈NEWBLOODS〉で取り上げてきた、ある一定のカテゴリーでは言い当てにくいような、ブーティーなムードに一味加えたような、別に括り方なんてどうでもいいようなダンスホール・バウンスやエレクトロ・スナップやエレクトロ・ホップやハイフィー・ダブ作法のアルバムを何となく並べています。年間BEST50に入っているメジャー・レイザーやブラカ、キッド・シスターのアルバムが気に入った人ならすべてド真ん中のはずですよ!
N.A.S.A.
『The Spirit Of Apollo』 Anti-/Epitaph
エレクトロの台頭と共にベース・ミュージックも平行して変容してきたが、その最先端のひとつが本作。ベースはヒップホップなれど、集めたゲストはジャンルレスに約40人! 混沌とした時代を物語るミクスチャー感と壮大なスケールに驚かされた。*青木
THUNDERHEIST
『Thunderheist』 Big Dada
コアなベース&ビート・フリークたちから支持を受けているビッグ・ダダにあって、キャッチーさも兼ね備えた変り種ユニット。肝心なベースとビートもえらく格好良く、デビューにディプロが助力していたのも納得。2009年もやっぱりこの男だったか。*青木
VARIOUS ARTISTS
『Funk Mundial』 Man
かのエデュ・K作品も出していたドイツのおマンレコから登場の、ファンキ+エレクトロ=バイレクトロを集めた熱血コンピ。しょうもない足し算的なノリではなく、クルッカーズらの硬くて太いズルムケなビートがリオのMCらを跨らせて下からガンガンに突き上げる享楽盤です! *出嶌
LADY SOVEREIGN
『Jigsaw』 Midget
デフ・ジャムからのUSデビューでは軽くズッコケちゃったけど、今度は自分のレーベルで勝負するわよ!って感じでリリースされた2作目。キュアーの“Close To Me”を使った“So Human”など、元気ハツラツなラップを聴かせてくれて一安心です。*櫻井
TIGARAH
『The Funkeira goes BANG!』 ユニバーサル
ズンドコなズル剥けバイリ・ファンキに、最新モードのエレクトロやフィジェットを取り込んだTIGARAHちゃんのファースト・フル・アルバム。日本産エレクトロ作品も2009年はいろいろ出ましたが、ここまで個性的に突き抜けたものはなかったでしょう。*櫻井
- 前の記事: ECLECTIC SOUL
- 次の記事: NEW BLOODS(2)