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特集

スティーヴンがトレンドを動かす!?

ヴァイブス・カーテルの2008年作『The Teacher's Back』に引っ張られる形で、2009年初頭はマヴァードやムンガらバッドマンが暗躍。彼らの人気を支えるスティーヴン・マクレガーの動向も、前年度に続き注目を集めた。が、そのスティーヴンによるミディアム〈New Chapter〉を起点に、現在はオーソドックスな歌モノが増えはじめている状況だ。ゴシップ関係ではタミー・チンとウェイン・マーシャルが結婚したという吉報も! タミーのUS進出作が遅れている理由はこれ!?

BITTY McLEAN
『Movin' On』
 Taxi/Silent River/Mideya
歌モノ作品のなかでもひときわ輝きを放っていた一枚。スライ&ロビー製の土臭くてタイトで温かいリディムに、艶のある美しい声がなぞる極上のメロディーライン……これぞ正統派!といった感じ。タクシー・ギャングとの来日公演も話題となりました。*魚住

MAVADO
『Mr. Brooks...A Better Tomorrow』
 VP
バウンティ・キラー率いるアライアンス・クルーの若頭。本作を引っ提げて待望の来日も果たし、鬼気迫るステージングで日本中の漢たちを魅了したことも記憶に新しい。ゲットーの代弁者ぶりを際立たせたスティーヴン・マクレガーのプロデュース力にも拍手。*魚住

BUJU BANTON
『Rasta Got Soul』
 Gargamel 
2006年のダンスホール作品『Too Bad』と対になる歌ものアルバムとして間髪入れずにリリースされるはずが、3年も待たされました。『Til' Shiloh』を彷彿とさせる……なんて騒がれ方もしましたね。生音重視の内容だけにライヴも観たいと思ったら、2010年2月に来日! *魚住

JAH CURE
『Universal Cure』
 SoBe 
ソウルを宿した歌声で人々に勇気を与えてきた男のUS進出作。本年度No.1ソングといっても過言ではない“Call On Me”やフロウ・ライダー+マヴァード+ジュニア・リードを迎えたバリバリのダンスホール曲“Hot Long Time”など、ここから数々の現場ヒットが生まれた。*魚住

QUEEN IFRICA
『Montego Bay』
 VP 
昨今の女性レゲエ・アーティストの作品と比べてあきらか違う色を提示し、魅了してくれたデリック・モーガンの実娘。揺るぎないコンシャスなメッセージは特に女性からの支持を多く集めることに。数々の名盤を世に送り出してきたペントハウスの音作りは、ここでもやはり秀逸だった。*魚住

ALAINE
『Luv A Dub』
 Don Corleon 
ダンスホールはもちろん、泣きのワンドロップやモロにR&Bな曲など全トラックをドン・コルレオーンが手掛けた本作を引っ提げ、約1か月間に渡る来日ツアーも大成功させた彼女。愛を語るその妖艶さに魅了されましたね。ちなみに最近ドンと破局したそうで……今後はどうなる!? *魚住

SEAN PAUL
『Imperial Blaze』
 VP/Atlantic 
2009年のシーンの象徴、弱冠19歳の天才プロデューサー=スティーヴン・マクレガーがメインとなって制作された4年ぶりのオリジナル・アルバム。間違えなくこれが最新型のダンスホール!  太く固い中毒性のあるミニマルなベースにヤラレました!! *魚住

JAHDAN BLAKKAMOORE
『Buzzrock Warrior』
 Gold Dust/!K7 
メジャー・レイザー作品への参加で一躍名を上げた彼。ルーツ・レゲエを基調にクンビアやダブ・ステップも採り入れたユニークなリズムとダブ処理されたウワモノで作られる重量級のオケ、曲によって使い分ける多彩なヴォーカルには度肝を抜かれました。*魚住

カテゴリ : スペシャル

掲載: 2010年01月13日 18:00

更新: 2010年01月13日 18:00

ソース: 『bounce』 317号(2009/12/25)

文/bounce編集部

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