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ハヤシのコメント付き!――『BESTOISU!!!!』全29曲の完全ガイド(4)

カテゴリ : フィーチャー

掲載: 2010年01月13日 19:00

更新: 2010年01月13日 19:44

文/小野島大、土田真弓

Disc-2 〈POLYSICS RARE & LIVE〉

01. Too Much Tokyo(2009年初頭録音の未発表曲)

「タイトル通り東京を意識して作った曲で、世界中でライヴしていくなかで見えてくる〈東京観〉みたいなものを曲にしてみては、という白井さん(担当ディレクター)の提案を受けて作ってみました。新宿だったんですよ、実家が。ヘンに人が多くてうるさいし、ごちゃごちゃしてるけど、それが当たり前で。でもお正月になるとまったく人がいなくなる時があって。この静けさは不気味だなと思ったり。東京以外の人が普段は一杯いて、そういう人たちがごちゃごちゃ感を作ってるんだなと思ったりして。それを歌にしてみた。すべてにおいてトゥーマッチなイメージがあるけど、それはみんなが思い込んでるだけで、本当は普通の街な気がする」。

02. VIVA!(『Absolute POLYSICS』セッションの未発表曲)

「アルバムには似たような曲も多いので、ちょっと違うかなと。明るい疾走感というか、ほんと運動会の徒競走みたいな軽快なサビを作って、それに反する間奏の変態な部分の対比がおもしろいかなと思いました。単にスポーティーで軽快なだけじゃどうも座りが悪くて、変態な部分がないと落ち着かない(笑)。“GET BACK TO 8-BIT”って曲があるんですけど、あれとかもほんとそう。どんなにポップな曲でも、間奏とかでオルタナでジャンクな部分を入れちゃう。その逆もある。それで自分のなかでバランスとってるところがあります。ジャンクなだけでもダメだし、ポップなだけでもダメだっていう」。

03. First Aid (Alternative Version)(2009年作『Absolute POLYSICS』収録曲の別ヴァージョン)

「『We ate the machine』の時に出来てた曲ですが、こういう曲なら“カジャカジャグー”っていう強烈なやつがあるし、その二番煎じみたいな気がして。歌詞は気に入ってたから、もう一度ポリ流の新しいオルタナ曲に作り直そうと思ってリアレンジして、『Absolute POLYSICS』に入れたんです。そういう曲はすごい一杯ありますよ。“Speed Up”もそうだし、“Rocket”もそうですね。“Shizuka is a machine doctor”も。ボツ曲をもうひと工夫して蘇らせることは多いです。その時のムードに過去の曲がハマることがあって、あの時はできなかったけど、いまならできるかもしれないと思って」。

04. I Say I Don't Want(『KARATE HOUSE』セッション時の未発表曲)

「いい曲なんだけど、曲自体から出てくるオーラみたいなのが、『KARATE HOUSE』とはちょっと違うというか、〈カラテ感〉が足りなかった(笑)。そういう曲はここに収録した以外にもたくさんある。単にいい曲を順に入れていけばいいや、とはならない。そこでアルバムの軸がブレるのはいやだから。この曲では、梅津和時さんが間奏でサックスを吹いてくれてます。間奏で、〈クレイジーになれるけど、ギターではない音〉を入れたかったんですね。で、サックスはどうかと。ニューウエイヴに理解があって、そういうクレイジーなサックスを吹ける人はもう梅津さんしかいないと思って。最高のプレイですね」。

05. Moog is Love (English Version)(2008年作『We ate the machine(US Edition)』収録)

〈大バコ映えする曲〉をテーマに制作されたという楽曲の英語ヴァージョン。ハード・ロック的なリフがキメに挿入されるクレイジーなエレクトリック・ファンク・ナンバーだが、POLYSICSにしては珍しい腰にくるグルーヴが刺激的。*土田

06. Metal Coconuts(2006年作『Now is the time!(UK Edition)』収録)

「なぜ日本盤からカットされたかというと、これらの曲を詰め込んで、頭から最後まで一気に集中して聴けるようなサイズになるかどうかという懸念があって。『Absolute POLYSICS』とかは36分弱ですけど、気持ち良く聴けるのがそのサイズなんですよ。この曲はシンセ・ポップの古典的名曲、ガーション・キングスレイ“Popcorn”を意識して。テレックスが“Popcorn”に対抗して“Peanuts”って曲を作ったんですけど、よし俺らもこういうの作らなきゃな、と思って(笑)。間奏にシンセのソロが入ってますけど、この時、僕はイエスにハマってて(笑)。カヨにリック・ウェイクマン風に弾いてもらった(笑)」。

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