現象は続く……注目作は他にもあるよ!
「マイケル・ジャクソン THIS IS IT」で確認できる最新型マイケルが素晴らしいのも当然だが、偉大な才能が過去に残してきた名唱や名演も忘れてはいけない。ってことで、それ以外の発掘音源や映像集もお忘れなく。まずはジャクソン5の未発表曲/ヴァージョン集となる『I Want You Back! Unreleased Masters』だ。以前のボックス『Soulsation!』でおおよその蔵出しは済んだのかと思ったら、まだこんな良曲があったのか……と驚嘆させられる。これはデビュー前のセッションからモータウンを去るまで、つまりマイケルが10~16歳の頃の歌唱を収めたもの。まだ“I Want You Back”とひとつの曲だった段階の“ABC”や、試作品っぽいノリの“Dancing Machine”のような著名ヒットの別ヴァージョンをはじめ、絶頂期のスティーヴィー・ワンダーによる幻のシングル“Buttercup”、ジャーメインとの絡みがディープなジーン・チャンドラーのカヴァー“Man's Temptation”、他にもコーポレーション作のオリジナルなど未発表曲も最高! これは中身で評価してほしい。
で、DVD「マイケル・ジャクソン IN ソウル・トレイン」にも大注目。もちろんタイトルの通り、あの伝説的なTV番組「ソウル・トレイン」からマイケルが出演した72~95年の映像を集めたものだ。特に注目は後期J5の時点でメチャクチャなキレを発揮する姿(本当に凄まじい!)や貴重なジャクソンズ曲、そして93年の“Dangerous”~“Smooth Criminal”メドレーか。リハーサルも良いが、完成されたパフォーマンスこそがもっと観られるべきだ。
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