Discography(2)
JUSTIN BIEBER
『My World』 Raymond Braun/School Boy/Island(2009)
アッシャーが契約に漕ぎ着けたカナダのティーン・シンガー。青さと甘さがギュッと滲み出すバブルガム作品ながら、歌の異常なウマさは多くの大人たちが認めるところだ。MJフォロワー的な視点では少し“You Are Not Alone”に似た“First Dance”が聴きモノ。*出嶌
JUSTIN TIMBERLAKE
『Justified』 Jive(2002)
ボーイズ・バンドのイン・シンクで登場し、アイドル視されながらも徐々に創造性を発揮しはじめ、決然と独立してさらなる成功を収めた……という経緯そのものがMJとかぶるジャスティン。黒い手袋を着けて決意を表明したこのソロ・デビュー作は、ネプチューンズなりのMJ意匠に溢れた名盤だ。*出嶌
NEW EDITION
『Gold』 Hip-O
すでにこの連載でも紹介しているラルフ・トレスヴァントとボビー・ブラウン、そしてジョニー・ギルとベル・ビヴ・デヴォーを輩出した〈80年代のジャクソン5〉で、5+1名の全員が成長後も成功を収めた珍しいグループ。BETアワードにおけるMJの追悼パフォーマンスで久々に勢揃いしたのも記憶に新しい。*出嶌
LLOYD
『Lessons In Love』 The Inc./Universal(2008)
ロイドもバブルガムなキッズ・グループ出身でソロに転向してから成功したひとり。性愛路線で攻めた本作では持ち前のナヨ声がスムースで濃密な感触を醸すのに一役買っているが、“I Can't Help It”にも似た序盤の美麗ミッド群ではそれがMJ的な繊細さへと昇華されている。*池谷
TEVIN CAMPBELL
『T.E.V.I.N.』 Qwest/Warner Bros.(1991)
マイケルが巣立った後のクインシー・ジョーンズが、まるでマイケルにぶつけるかのようなタイミングで(?)本腰を入れて送り出した天才少年シンガー。影響源もあきらかな柔らかい歌声は成長と共に変化を遂げていったが、プリンスやナラダが援護したこのデビュー作の輝きは不変だ。*出嶌
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