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特集

Discography 95-(2)

カテゴリ : フィーチャー

掲載: 2010年01月06日 18:00

ソース: 『bounce』 317号(2009/12/25)

文/池谷 昌之、出嶌 孝次、林 剛

MICHAEL JACKSON
『Blood On The Dance Floor』
 Epic(1997) 
前半5曲が新曲で以降の8曲が『HIStory』収録曲のリミックス、という変則的な体裁で登場した謎の多い一枚。『Dangerous』時代のアウトテイクであることが後に明かされたテディ・ライリー製の表題曲をはじめ、激情を迸らせたMJ感が時代性に一瞥もくれずに疾走する様が哀しくも美しい。ジャム&ルイスやワイクリフも名を連ねたリミックスはハウスがほとんどで、フランキー・ナックルズ(とサトシ・トミイエ)による“You Are Not Alone”の仄明るい情緒がやはり最高だ。*出嶌

BLACKSTREET
『Blackstreet』
 Interscope(1994) 
MJを90年代のストリートに送り込んだテディ・ライリーが、ガイの後に立ち上げた4人組。このデビュー盤では当初MJに用意されたという美スロウ“Joy”(テディとMJの共作)が歌われているが、“P.Y.T.”のデモ版にそっくりなのが興味深い。*林

LISA MARIE PRESLEY
『To Whom It May Concern』
 Capitol(2003) 
言うまでもなくエルヴィスの娘であり、『Blood On The Dance Floor』の発表前に離婚したマイケルの元夫人。その歌手デビュー作を制作したのはかつて“Man In The Mirror”をマイケルに書いたグレン・バラードだった。*出嶌

THE NOTORIOUS B.I.G.
『Ready To Die』
 Bad Boy(1994) 
本デビュー作の直後にMJの“This Time Aroud”で共演した当時最強のMC。〈ワル好き〉なMJだけに、このブルックリンのバッド・ボーイともウマが合った。すでに故人となっていた2001年にも“Unbreakable”で疑似共演。*林

RENE & ANGELA
『Street Called Desire』
 Mercury(1985) 
アンジェラ・ウィンブッシュと作家コンビを組んでいたレネ・ムーア。ジャネットの処女作にも貢献していたが、後にMJファンクの創作にも関与……したのは、本デュオ盤などでブルース・スウェディエンと組んでいたからだ。*林

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