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ROBERT PALMER
『Heavy Nova』 EMI(1988)
UKのブルーアイド・ソウル・ダンディーは、ジャーメイン&マイケルの兄弟デュエット曲“Tell Me I'm Not Dreamin'”をカヴァー。マイケル役にBJ・ネルソンを迎えて熱く歌わせ、スマートなアーバン・ファンクだったオリジナルよりもハードで勢いのある雰囲気に仕上げている。*池谷
NAS
『Illmatic』 Columbia(1994)
ヒップホップ史上屈指の名盤にてラストを飾る“It Ain't Hard To Tell”もまた、“Human Nature”をサンプリングした名曲のひとつ。華麗な万華鏡サウンドに重いベースラインとクール&ザ・ギャング“N.T.”のホーンを挿し込んでシリアスさを醸した、ラージ・プロフェッサーの傑作ワークです。*池谷
SENOR COCONUT
『Fiesta Songs』 Third-Ear(2003)
これ以降もさまざまな名義を駆使してダフト・パンクやYMOをカヴァーしているアトム・ハートの人気作。ここでは“Beat It”を取り上げていて、何と言うか、敬意よりもハズしたセンス自慢でポップな曲をラテン・カヴァーしただけのようにも思えるが……オモロいのは確か。*出嶌
『Covers Sweet -Reggae Meets R&B/Hip Hop』 ビクター(2005)
表題通り、アーバン作品のレゲエ・カヴァーを大盛りにした人気シリーズの一作だが、ここでの飛び道具はエレファント・マンがマイペース全開でブッ放した“We Are The World”! 元がチャリティー曲なだけにアレだけど、ここまでやられたら笑うしかない! *出嶌
KANYE WEST
『Graduation』 Roc-A-Fella/Def Jam(2007)
T・ペインをフィーチャーしたヒット“Good Life”にて“P.Y.T.(Pretty Young Thing)”をサンプリング。原曲のメイン・フレーズではなくアウトロ部分をループして、フレッシュなキャッチーさを生み出したカニエのセンスに唸らされる。PVにはマイケルの絵もチラリと登場。*池谷
AL B. SURE!
『Honey I'm Home』 Hidden Beach(2009)
17年ぶりに出た新作にて、“The Lady In My Life”を披露。同曲はマーク・ネルソンの99年作(廃盤)やシルクのカヴァー集(2006年)でも歌われており、いずれもマイケルの切ない歌唱を手本にした胸に迫る出来だ。ニーヨもライヴにてカヴァーを披露している。*池谷
JENNIFER BATTEN
『Above Below And Beyond』 Voss(1992)
『Bad』~『Dangerous』の両ツアーに帯同し、ステージでも“Beat It”のソロにオリジナルの解釈を入れ込んでいた容貌魁偉なギタリスト、ジェニファーの処女作。“Wanna Be Startin' Somethin'”のインスト・カヴァーで腕の立つところをアピールしている。*出嶌
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