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特集

SOMEONE IN THE DARK

カテゴリ : フィーチャー

掲載: 2009年12月09日 18:00

ソース: 『bounce』 316号(2009/11/25)

文/林 剛

ポップ・ミュージックの頂点へ


  当初は2週間の上映予定が、世のフィーヴァーに押されて2週間延長上映されるなど、予想を超える大ヒットとなったドキュメンタリー映画「マイケル・ジャクソン This Is It」。ロンドンのO2アリーナで行われるはずだったライヴのリハーサルの模様を中心に構成されたこの映画は、通常ならライヴDVDの特典部分に収められるような舞台裏を公開したにすぎない映像集ではある。だが、マイケルが全身全霊でリハーサルに臨む映像の数々は、晩年のスキャンダル報道によって抱かされていた〈もう歌えないのではないか? 踊れないのではないか?〉というMJに対するネガティヴなイメージをあっさりと覆してくれたという意味で、非常に意義深いものだった。また、リハの最中にマイケルがスタッフに指示する際の言葉がいちいちポエティックだったりする(「月光に浸るような感じで」とか)のも興味深いし、注文をつけた後も「怒っているんじゃない、これは愛なんだ」とフォローする姿には、改めてMJのMJたる所以を見せつけられた思いもする。やはりマイケルは最期まで熱心な音楽家であり続けたのだ……というあたりまえのことを脚色なく伝えてくれたこの映画は、MJを愛するファンにとっては、とにかく胸のすく思いだったに違いない。

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