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特集

カテゴリ : フィーチャー

掲載: 2009年12月02日 18:00

ソース: 『bounce』 316号(2009/11/25)

文/冨田 明宏

  〈YouTube世代のポップ・マエストロ〉は相対性理論が標榜するキャッチフレーズだが、改めて言うまでもなく、インターネットの常時接続が常態化して以降のロック・シーンはますます混沌とした魅力を孕むようになった気がする。〈YouTube世代〉がインターネットから引き出してくる音楽は、年代や文脈を一切問わない彼らのフラットな目線で選び抜かれたものだ。よって突発的、突然変異的におもしろいことをやってしまうバンドが山ほど登場していたりするわけで――OKAMOTO'Sは、そのなかでも特に注目すべき存在である。2007年、岡本太郎を敬愛する高校生たち4人が集まりバンドを結成。すでにTHE PRIVATESやTHE BAWDIESなど多くの先輩バンドと共演し、とてもじゃないが18歳のバンドとは思えぬ高い演奏力を誇示しまくっている。しかし特筆すべきはやはりその音楽性だ。バーズや中期ビートルズの如き酩酊感の強いサイケデリック・ロックと、ミッシェル・ガン・エレファントを彷彿とさせる苛烈なブギー・スタイルを融合させ、さらにダイナマイツやオックスなどグループ・サウンズのポップ・フィーリングもプラス。まだ粗削りな部分はあるものの、そこも瑞々しい魅力として光り輝いている。彼らがユース・カルチャーの代弁者だと言い切ることはできないが、事実としてOKAMOTO'Sのロック・サウンドは彼らと同年代や上の世代も巻き込み、ジワジワと盛り上がりを見せはじめている。彼らが今後どのような進化を辿るのか、楽しみで仕方がない。

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