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特集

時空を超えて繋がった、新旧のスピリチュアル名盤たち

カテゴリ : フィーチャー

掲載: 2009年12月02日 18:00

ソース: 『bounce』 316号(2009/11/25)

文/轟 ひろみ

KINDRED SPIRITS ENSEMBLE
『Love Is Supreme』
 Kindred Spirits(2009)
コルトレーンの生誕80年を契機にビルド・アン・アークのメンバーらも交えて結成された集団で、前年の人気EPに続くフル・アルバムがこちら。モス・デフ曲をモチーフにピート・フィリーがラップする“Shining Liberation”の美しさは……。

THE ENSEMBLE AL-SALAAM
『The Sojourner』
 Strata-East/Pヴァイン(1974)
かつてCalmがカヴァーしたソウルフルな“Peace”を収録し、CD化が待望されていた名門発の一枚。モーダルなサウンドを緩急自在に押し広げ、豊かな生命力を湛えた女性ヴォーカル曲からブラジリアン、アフロ路線まで名演揃いです。

ABDUL RAHIM IBRAHIM
『Al Rahman! Cry Of The Floridian Tropic Son』
 Heavenly Sweetness/Pヴァイン(1977) 
ブラック・ジャズで活躍したダグ・カーンがムスリム名で発表した唯一のアルバム。EW&Fを吹っ飛ばすような宇宙アフロ感覚が横溢し、軽めのファンクや濃厚なラテンなど、ソウル好きにはぜひ聴いてほしいもの。

ROY BROOKS AND THE ARTISTIC TRUTH
『Ethnic Expressions』
 Im-Hotep/Pヴァイン(1973) 
ホレス・シルヴァーと活動し、BAYSTATEでの音源でも知られる辣腕ドラマーによる隠れたドス黒ライヴ盤。イムホテップなるエジプト気分なレーベル名に違わず、呪術的なアフロ・ファンクが恐ろしくディープ……。

PHIL RANELIN
『Living A New Day』
 Wide Hive(2008) 
このページで紹介している新旧世代のヴァイブを繋ぐのりしろのような人? 後進の評価にプッシュされながらもコンスタントに新作も発表して現役ぶりを見せつける彼は、この最新作でも得体の知れないヤバさが渦巻くスピリチュアル絵巻を聴かせてくれる。

CARLOS NINO & FRIENDS
『High With A Little Help From』
 Kindred Spirits(2009) 
ビルド・アン・アーク以外にも多くの名義で活動するニーニョ。これはその多様さをまとめた履歴書ライクな編集盤で、アブストラクトなジャズからスピリチュアルなブレイクビーツ、環境音楽など……多彩な才の発露にジャズが滲む。

RON ENGLISH
『Fishfeet』
 Ron English /Pヴァイン(2009) 
デトロイト・ジャズを代表するギタリストが75年にストラタに録音したものの、当時は出されなかったという幻の一枚。ギター主導につきロック~ファンク的なノリも強めで聴きやすい。トライブの顔役たちやノーマ・ジーン・ベルなど地元の腕利きが揃ってるのも凄い!

SHAMEK FARRAH AND FOLKS
『La Dee La La』
 Ra/Pヴァイン(1980) 
このへんになると初心者には意味不明ですが……ストラタ・イーストで活躍したサックス奏者の激ローカル盤まで世界初CD化。でも、中身を聴けばその復刻理由も瞭然で、ブラジル~カリブ調のピースフルな楽曲を愛に溢れたムードで聴かせます。最高!

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