トライブの全アルバムが復刻!
WENDELL HARRISON & PHIL RANELIN
『A Message From Tribe』 (1973)
設立者コンビによるトライブの第1弾アルバム。スピリチュアルと一口に括るよりも、同時代のソウルをまったりと咀嚼&反芻したモーダル作品という趣か。冒頭のヴォーカル曲から結びを飾るファンク“Beneficent”まで全部格好良い。*出嶌
WENDELL HARRISON
『An Evening With The Devil』 (1973)
本作のハイライトであり、トライブ自体を代表するかのような魂が安らぐ名曲“Where Am I”を収録したソロ・デビュー作。今回の世界初CD化に伴い、幻の7インチ限定曲“Farewell To The Welfare”もボーナス収録されている。これが超キラー・ファンク! *池田
PHIL RANELIN
『The Time Is Now!』 (1973)
混沌としたスリリングな演奏が光る、レーベルの第3弾作品。アブストラクトな“The Time Is Now For Change”に、黒いファンク・ナンバー“Black Destiny”、揺らめくジャズ・ワルツ“Of Times Goes By”など佳曲揃い。……濃密な黒さに目眩がする。*池田
MARCUS BELGRAVE
『Gemini II』 (1974)
トランペット奏者のデビュー作。デトロイト・エクスペリメントが取り上げる“Space Odyssey”をはじめ、宇宙的なスケールに絶頂へと導かれる佳曲揃いの逸品だ。まぎらわしい『Gemini』なる表題と別ジャケでリイシューされてきたが、今回はオリジナルのジャケで復刻よ! *出嶌
HAROLD McKINNEY
『Voices And Rhythms Of The Creative Profile』 (1974)
トライブ諸作を支えてきたキーボーディストによる唯一のリーダー作。幕開けの“Ode To Africa”や“Freedom Jazz Dance”のカヴァーなど、高い精神性を備えながらも、その黒いグルーヴは肉体のほうへと真っ先に伝達されるはず! *出嶌
DOUG HAMMOND
『Reflections In The Sea Of Nurnen』 (1975)
ドラマーなんですがヴォーカルもやっておりまして、これがソウルフルでイイ味を出してるんですよ。独特の愁いを帯びた“Wake Up Brothers”や“Move”が人気。またキーボードのデヴィッド・デュラーによる宇宙との交信っぷりも強烈ッス。*池田
MIXED BAG
『Mixed Bag's First Album』 (1976)
エディ・ラスのバンド名義(彼は変名でクレジット)の作品。トライブのイメージとはかけ離れたフュージョンではありますが、ブラジリアン・テイストな“La Margarita”やジャズ・ロックなファンク“Shark”などフロア直結な曲が多く、重宝すること必至。*池田
PHIL RANELIN
『Vibes From The Tribe』 (1975)
ビルド・アン・アークらがカヴァーした表題曲も圧倒的なトライブのラスト・リリース。時代の流れを反映してかジャズ・ファンク調の展開が目立ち、なかなかダンサブルな感じ。かつてヘフティから復刻されたこともあるせいか、ポスト・ロック好きにも愛されている一枚だ。*出嶌
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