アルバムで辿るquasimodeの歩み
quasimodeが脚光を浴びたのは、当初クラブ・ジャズの文脈からだった。2006年の初作『oneself-LIKENESS』はショップでもクラブ・チャートの上位に入っていたし、当時はジャズ・フィールドで〈踊れるジャズ〉という評価軸がハッキリ定まっていなかったからだろう。そんな状況が変化したのは2作目『The Land of Freedom』あたりから。ソナー・コレクティヴから海外リリースも果たす一方、クラブにもジャズにも親しみのなかったリスナーたちをも惹き付ける明快で楽しいサウンドが支持を広げていくことになる。同作をベースにしたライヴ盤、3作目『SOUNDS OF PEACE』に続き、正統派な佇まいも改めて強調した年頭のブルー・ノート・カヴァー集を経て、4人は〈夜明け〉を迎えるわけだ。一方で彼らは早くからイデア6やMasa Collective、akikoらの曲をリミックスしていて、その成果は編集盤にまとめられてもいる。さらには青木カレン、たなかりか、万波麻希らとバンドor個別で共演したり、PE'Zのトリビュート盤に参上したり、今後も活躍の場は広がりそうだ!
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