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特集

WARRIORS ON THE DECK 耳で聴いたピープル・トゥリー(2)

カテゴリ : ピープルツリー

掲載: 2009年11月25日 18:00

ソース: 『bounce』 316号(2009/11/25)

文/石田 靖博、轟 ひろみ、田中 将稔

電気グルーヴ
“Upside Down”
 キューン(2009)
対外的なアウトプットとして、〈かっこいいケンちゃん〉と〈おもしろい電気〉という振り幅が用意されたからこそ、日本にテクノが定着できたわけで。その片翼を担った彼らも今年で活動20周年。某Phoneのアプリに曲提供したイシイに対し、この最新シングルには“やりすぎコージー OP”を収録……という対極ぶりが相変わらず美しいです。*轟

APHEX TWIN
『Selected Ambient Works 85-92』
 R&S(1992)
イシイの欧州デビューより1年前に同門からリリースされた大傑作アンビエント・テクノ・アルバム。彼もR&Sにデモを送っていたクチで、共にデトロイト・テクノや別掲の808ステイトから影響を受けていたり、片やデカパイ水着など、片やルチャ・リブレ……と自身のヴィジュアルをアイコン的に用いる手法だったり、類似点も多い? *田中

富田 勲
『火の鳥』
 RCA(1976)
スティーヴィー・ワンダーやマイケル・ジャクソンも敬意を払った〈世界のトミタ〉は、シンセサイザーを媒介に新たな音楽のスケールを提示し、逆輸入的に支持を広げていった未来音楽家の先駆けである。彼によって新たな音像と解釈を与えられたストラヴィンスキーの〈火の鳥〉を、イシイが“Gap Accelerator”でサンプリングしたのも必然だったはず。*轟

Jazztronik
『七色』
 徳間ジャパン(2004)
本作収録の“SAMURAI”など、初期のJazztronikに漂っていたあの感じ……そうか、あれはテクノ臭だったのか!と思わず膝を打ったのが、某対談における野崎良太の、イシイ本人を前にしたファン宣言。そんなカミングアウトの結果(?)、イシイの15周年記念パーティーに彼もまたDJとして参戦。三つ子のテクノ魂百まで。*石田

QUADRA
『SKETCH FROM A MOMENT』
 Frogman(1997)
95年に『Sky EP』でFrogmanからデビューした彼は、電気グルーヴのリミックスなども手掛ける一方、そうした文脈とは関係なく多名義で海外レーベルからのリリースも重ねていく。もっともよく知られるのはKAITO名義のコンパクト作品だろうが、逆輸入的な評価を受けているあたりは先人にも通じるか。*轟

ヤマタカEYE
『RE...REMIX?』
 commmons
現行の音楽に対するオルタナティヴな存在として、以前はイシイと共通項で括られることも多かったBOREDOMS。バンドの頭脳たる奇才のリミックス集には、Flareの“Turbinates(EYE Mix)”が収録。イシイも彼らの音源をDJミックスした“ReBore Vol.2”を残していて、その繋がりの強さは確かに感じられた。*轟

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