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THE RADIO SAVED MY LIFE TONIGHT メンバーが愛し、サウンド作りのヒントにした先輩アーティストを紹介!

カテゴリ : ピープルツリー

掲載: 2009年11月04日 18:00

ソース: 『bounce』 315号(2009/10/25)

文/山口 コージー

 ここではボン・ジョヴィに刺激を与えた先輩たちを紹介しよう。登場時から常に〈オレらの音はロックンロールだ!〉と叫んできたBJだが、確かに彼らを〈ハード・ロック・バンド〉と呼ぶには違和感がある。それは、テクよりも味で攻めるリッチーのソロひとつを取っても明白。なお、彼はボ・ディドリーの96年作『A Man Amongst Men』に駆け付けたり、91年のソロ作『Stranger In This Town』でエリック・クラプトンを招いたりと、憧れの人に近付こうと必死な様子。大丈夫、お前のプレイは黒光りしまくりだぜ、リッチー!

 さて、ポジティヴ・ヴァイブに溢れた詞世界もBJ曲の大きな特徴だ。ほぼ同時期に登場したグラム・メタル勢が不道徳なリリックでバカ騒ぎしていた頃も、である。そのあたりはライヴでもたびたびカヴァーしてきたニール・ヤングをはじめ、ジョン・メレンキャンプやブルース・スプリングスティーンなどアメリカン・ロックの原型を作り上げた、庶民のヒーロー的なシンガー・ソングライターからの影響が大きいのだろう。

 とはいえ、彼らがハード・ロック/ヘヴィー・メタルの文脈からブレイクしたのはまぎれもない事実であり、当然そっち系の音も外すわけにはいかない。が、それでもヴァン・ヘイレンやデフ・レパードといった、歌メロを立たせたポップなバンドをフェイヴァリットに挙げているあたりが、BJらしいというか……。老若男女誰もが楽しめるロックを作る!――そんな活動初期から貫かれている不変のBJスピリットは、このようにバンドのルーツを見てもあきらかなのだッ!


ボ・ディドリーのベスト盤『His Best』(Chess/MCA)

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