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特集

Recycle means Re:Michael(2)

カテゴリ : フィーチャー

掲載: 2009年10月28日 18:00

ソース: 『bounce』 315号(2009/10/25)

文/池谷 昌之、出嶌 孝次

BASS FUNK
『Turn Up The Bass Funk』
 Pandisc(2000)
フィンガズの“Rock With You”に先駆けた変声カヴァーはこちら。このマイアミ・ベース職人は、トークボックスじゃなくヴォコーダーで“Don't Stop 'Til You Get Enough”を披露! ロボット的なフューチャー感覚が楽曲自体の雰囲気にもハマっていて楽しい。*出嶌

MARIAH CAREY
『E=MC2』
 Island(2008)
ここに収録の“I'm That Chick”で“Off The Wall”を引用。後半では一節を歌ってもいるが、疾走感あるグルーヴの秘訣は“Off The Wall”そっくりのベースラインやビートにある。ニーヨの“Because Of You”も同じ構造だが……そういや両曲ともプロデュースはスターゲイトだったりする。*池谷

KLOUD 9
『Everything Is Good 2Nite』
 Expansion(2009) 
UKの兄弟デュオのベスト盤は、新録で“Off The Wall”のカヴァーを収録。生音もふんだんに用いたスムース・ジャズやAOR風味、滑らかな歌い口を得意とするだけあって、それらの持ち味をすべて発揮し、耳に滑り込むスムース極まりない出来になっている。*池谷

DEE DEE BRIDGEWATER
『Bad For Me』
 Elektra(1979) 
アフロ・ブルーなジャズ・シンガーによるディスコ作法の傑作。表題曲はガラージ・クラシックとして名高いが、ここではマイケル以上に逞しいヴォーカルで披露される“It's The Falling In Love”を傾聴したい。制作は『Off The Wall』にも参与したジョージ・デューク! *出嶌

WILL SMITH
『Willennium』
 Epic(1999)
イヴとの共演による“Can You Feel Me?”にて、“Workin' Day And Night”をラップ・リメイク。フックには原曲のAメロを流用した歌を乗せている。ちなみにマイケルは映画「メン・イン・ブラックII」にカメオ出演し、ウィル・スミスと共演したという縁もあります。*池谷

ASHANTI
『Collectables By Ashanti』
 The Inc./Def Jam(2006)  
2003年曲“Rock Wit U(Awww Baby)”のリミックスで“Rock With You”を大胆にブレンド。ただし安直さを感じさせない構成の巧さと爽快感は特筆モノで、元ネタのフレーズを拝借して歌い直す手の込みようは凄い。ジ・インクの全盛期を象徴する名リミックスだ。*池谷

the fascinations
『quiet dance』
 HIGH CONTRAST /ヴィヴィド(2007) 
日本でもっとも取り上げられる機会の多いマイケルの曲といえば、“Rock With You”なのかも? このフロア・フィラーなジャズ・バンドによるカヴァーは、ヴィブラフォンの軽やかな音色と疾走感を纏ったリズムがメチャクチャにスタイリッシュな出来映えだ。*出嶌

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