Discograpy 76-81(2)
PRINCE
『For You』 Warner Bros.(1978)
マイケルが念願のセルフ・プロデュース権を勝ち取った年、すべての演奏とプロデュースをみずから手掛ける同年齢の天才がミネアポリスからデビュー。なお、58年に生まれたもうひとりの好敵手は、NYのレヴューで踊りながら牙を磨いていた。*出嶌
THE WIZ
『Soundtrack』 MCA(1978)
クインシー・ジョーンズとの出会いはここからだった。ダイアナ・ロス主演で、マイケルがカカシ役を演じた映画のサントラ。MJが歌う“Ease On Down The Road #1”や“You Can't Win”のアレンジからは、後の『Off The Wall』らしさも覗ける。*林
MICHAEL JACKSON
『Off The Wall』 Epic(1979)
エピックからの初ソロで、周囲の反対を押し切ってクインシー・ジョーンズを制作に迎えたことがこの傑作を生み出した。ロッド・テンパートンをはじめとする、当時の最先端アーバン・サウンドの担い手たちとマイケルとの共作が”Don't Stop ‘Til You Get Enough”のようなソウル、ディスコの黒さを持ちつつもポップな名曲たちを生み、その後に繋がる才能を開花させたという意味で、マイケルにとって『Thriller』よりエポックメイキングだったのが本作だろう。*池谷
HEATWAVE
『Too Hot To Handle』 Epic(1976)
マイケルのブレーンのひとりであるロッド・テンパートンがいたファンク・バンド。彼らの代表曲でもあるディスコ・チューン“Boogie Nights”のウネウネとしたリズムは、“Off The Wall”→“Thriller”へと引き継がれていく。*林
CAROLE BAYER SAGER
『Sometimes Late At Night』 Boardwalk(1981)
『Off The Wall』に“It's The Falling In Love”が取り上げられた女流ソングライターの名作で、バカラックと共同制作した“Just Friends”にはMJも参加。『Invincible』にも関与した彼女はMJのバラードの師匠か? *林
WINGS
『London Town』 Parlophone(1978)
この後にはマイケルと画期的なコラボを残すことになるポール・マッカートニー。その発端となった“Girlfriend”は依頼を受けて『Off The Wall』に提供したものの、もうウイングスで録った後だったので先に出してしまったのだとか。*出嶌
SIDE EFFECT
『After The Rain』 Elektra/ワーナー(1980)
このサイド・エフェクトを率いたオーギー・ジョンソンが“Don't Stop 'Til You Get Enough”などのバックで歌っていたことも忘れちゃいけない。初CD化となった本作では、MJと縁深いTOTOの“Georgy Porgy”もカヴァーしている。*林
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