こんにちは、ゲスト

ショッピングカート

特集

ELECTRO SHOCK!!! 2009――いま聴くべき越境エレクトロ盤

カテゴリ : フィーチャー

掲載: 2009年10月07日 18:00

文/北野 創、出嶌孝次

DJ KYOKO『XXX Dance Wiv Me』 KSR(2009)
みずから主催するパーティー〈XXX〉も好評な女流DJによる初の公式ミックスCDは、ボルティモア・ブレイクスやフィジェット、ディスコ・パンクといった、広い意味でのエレクトロ・サウンドを自由闊達に繋ぎ合わせた一枚。キッド・シスターの煽りが熱いティッツワース曲にはじまり、ディジー・ラスカルとカルヴィン・ハリスによる特大ヒット“Dance Wiv Me”で締め括られるくそファンキーな展開がヤバい! *北野

MADEMOISELLE YULIA『Neon Spread 2』 EMI Music Japan(2009)
バイリ・ファンキからグライム、ダブ・ステップまで、〈ブリブリならば何でもアリ!〉とばかりに多種多様なブーティー・サウンドをぶち込んでみせた、東京エレクトロ・シーンのアイコンによるミックスCD第2弾。なかでも注目は、自身がヴォーカルを取るVERBAL製の華やかなエレポップ曲“TOUCH ME”で、これがマドンナ『Confessions On A Dancefloor』を彷彿とさせる出色の仕上がり! オリジナル・アルバムの登場が待ち遠しい! *北野

Idiot Pop.『Idiot Pop.』 Idiot Pop.(2009)
イギー・ポップと『Idiot』を組み合わせた……のかどうかは知らないが、適度な歪みと太いボトムを備えた高品質なエレポップの詰め合わせ。ジャケそのままのドリーミーな人工甘味料っぽさを滲ませながら、全体の雰囲気は実にシンプルでメロディアスだ。globeのカヴァーも飛び道具に終わらないストレートな聴き心地。*出嶌

80kidz『THIS IS MY SHIT』 kidz rec.(2009)
浜崎あゆみやPUFFYらのリミックスも手掛けるなど、いまやメジャー・シーンでも引っ張りだこの男女3人組によるファースト・フル・アルバム。バッキバキに歪んだシンセ・トラックのみならず、“She”や“Getting You Off”といったニューウェイヴィーな歌モノから、メランコリックなブレイクビーツ曲までを収録しており、エレクトロの枠組みを拡張するようなポップで味わい深い傑作に仕上がっている。*北野

the samos『INVOICE』 MG3 Player(2009)
JSD(SBKのShigeo)やNEWDEALを擁する4人組バンドの2作目。先行配信されていたレイヴィーな“B2B”からグランジレクトロとか呼んでおきたい“I'm Leaving”、スケールの大きい泣きメロ曲まで、野心的なヴァリエーションが楽しめる。各方面におけるメンバーの活躍の成果を無造作に放り込んだような作りが清々しい一枚だ。*出嶌

壱岐尾彩花『GOSSIP』 RAINBOW ENTERTAINMENT(2009)
そのベビーフェイスから想起される可憐なイメージとは裏腹に、超アグレッシヴなエレクトロ・チューンを小悪魔的な魅力で乗りこなすモデル兼シンガーの2作目。セックス・ピストルズ“Anarchy In The U.K.”の電化カヴァーでベタな部分も押さえつつ、ファンキやエレクトロクラッシュ調のナンバーにも挑戦して攻めまくる姿勢が良し! *北野

TIGARAH『The Funkeira goes BANG!』 ユニバーサル(2009)
バイリ・ファンキと最新鋭のエレクトロを掛け合わせた〈バイレクトロ〉を旗印に、世界を股にかけて活躍するハイパー・ガールの初フル・アルバム。ノリ重視の跳ねまくりフロウと腰を直撃する下世話ビートの絡みは超一級で、国境を越えて支持を集めるのも納得の完成度。個人的にはゲットー・ベース調の“Roppongi Do-ri RMX 2009”にトバされた! *北野

AMWE『I AM AMWE』 Third-Ear(2009)
〈DIESEL:U:MUSIC〉のウィナーで〈サマソニ〉にも出陣した、次世代シーンのイット・ガール(資料より)による処女作。ただ、音作りも歌もみずから担当する才はその手の惹句を要さない感じで、80's作法のエレクトロやラ・ルー風のポップ・チューンを雑多に展開してくる。トゲのあるサウンドとアクのない歌声のバランスが印象的。*出嶌

ALYN『HEEL DANCE JAPONESQUE』 ユニバーサル(2009)
大阪で活動するDJの公式ミックスCD。ありがちな体裁に思えるかも知れないが、中身はもはやネオン中毒ではありえまへん。終始テクノの血が暴れ回っている感じというか、ダスティ・キッドや石野卓球も投入したハードで硬派な一本道ミックスがカッコイイ。本人のトラックに加えて、YATTやGALBITCH(ROC TRAX)の新曲もチェック可能。*出嶌

HIEROPHANT GREEN『HUNTER』 neon shuffle(2009)
cafelonの長谷記史による匿名プロジェクトの、昨年のEP『I Want The World』に続くファースト・フル・アルバム。一聴してある時期のcapsuleあたりを思い出す人も多いだろうが、全体の印象はもう少しロック的な体温が高め。トランシーなシンセに彩られた暴れん坊な音像の隙間に確かなメロディーセンスも垣間見える。*出嶌

記事ナビ

インタビュー