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特集

Discography 73-75 関連作と楽しむ名唱の数々(3)

カテゴリ : フィーチャー

掲載: 2009年10月07日 18:00

ソース: 『bounce』 314号(2009/9/25)

文/出嶌 孝次、林 剛

JERMAINE JACKSON
『Big Brother Jermaine』
 Spectrum
このベスト以外のモータウン音源は廃盤(怒)、ほとんどのアルバムが未CD化という状況は残念だが、〈マイケル最初のライヴァル〉が残したヤング・ソウルの逸曲群を聴いて驚いてほしい。ただの出しゃばり兄貴じゃないよ! *出嶌

THE O'JAYS
『Back Stabbers』
 Philadelphia International(1972)
名匠コンビのギャンブル&ハフを核として台頭したフィリー・ソウルの代表格。J5も“(You Were Made)Especially For Me”などフィリー調の楽曲を残していただけに、ジャクソンズがその本場へ向かうのも当然だったか。*出嶌

AL GREEN
『Call Me』
 Hi(1973)
ハイ・サウンドなど同時代のサザン・ソウルとあまり接点の見あたらないマイケルだが、後の『Farewell My Summer Love』によってアル・グリーンの“Here I Am(Come And Take Me)”を録音していたことが判明。流石の解釈を聴かせてくれている。*出嶌

JACKSON 5
『Joyful Jukebox Music』
 Motown(1976)
ジャクソンズとして去っていったJ5を名残惜しむようにモータウンが発売したアウトテイク集の第1弾。収録曲は『Skywriter』と『Get It Together』のセッション(72~73年)からの未発表音源で、フレディ・ペレンやフォンス・マイゼル、ハル・デイヴィスらによるソウルフルで快活なアップ群は総じて質が高い。“Window Shopping”なんかジャクソンズのフィリー録音曲みたいだ。サイケ・ソウル調に仕上げられたマーヴィン・ゲイ“Pride And Joy”も聴きモノ。*林

JACKSON 5
『Boogie』
 Natural Resources/Motown(1979)
マイケルがエピックでの活動を謳歌していた時にモータウン傘下のナチュラル・リソーシスから発売されたJ5アウトテイク集の第2弾。“ABC”や“Never Can Say Goodbye”という名曲のリミックスも含む本盤は、ボビー・テイラー制作曲などマイケルのキッズ声が炸裂するモータウン初期の音源が多めで、スライを意識するなどして先達に追いつこうとしていた時期の懸命な姿にふたたび出会える。スティーヴィー・ワンダー“I Was Made To Love Her”のカヴァーも小憎らしい。*林
※紹介アイテムは76年作『Joyful Jukebox Music』との2in1になります。


MICHAEL JACKSON
『Farewell My Summer Love』
 Motown(1984)
『Thriller』の熱気も冷めやらぬ状況において、モータウンの倉庫から〈偶然発見された〉音源に多少のオーヴァーダブを施して出されたマイケルの未発表曲集。9曲すべてが73年に録音されたもので、ペレン&マイゼル組による軽快な表題曲はシングル・ヒットも記録した。『Music & Me』から『Get It Together』へ至る時期だけに声の表情もさまざまだが不思議と違和感は少ない。別掲のボックス『Hello World: The Motown Solo Collection』ではオーヴァーダブ前の音源も聴ける。*出嶌


MICHAEL JACKSON
『Looking Back To Yesterday』
 Motown(1986)
モータウン時代のマイケル及びJ5のアウトテイク集で、先に『Boogie』(79年)で公開されていた未発表曲も一部含む。録音年はレーベル入り直後の69年から変声期に差し掛かった73年までということで、大半がキッズ感全開だった頃の甘酸っぱいナンバー。シュープリームス“I Hear A Symphony”やジャッキー・ウィルソン“Lonely Teardrops”といったカヴァーも素晴らしく、アルバム・トータルとしても当時のオリジナル作品と肩を並べるほど質が高い。*林

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