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DISCOGRAPHIC MiChi――作品で辿るMiChiの軌跡

カテゴリ : フィーチャー

掲載: 2009年09月30日 18:00

文/出嶌 孝次

『MiChi MadNesS』 MMM(2008)
コンピや配信での先行曲も網羅した、インディー時代の集大成的なファースト・アルバム。ディスコ・パンク路線の“Fxxk You And Your Money”から、電化したスパイス・ガールズ“Wannabe”、ヘンテコな歌詞が耳に残るエレポップの“Madness Vol.2”、デズリー“You Gotta Be”の優美なカヴァーまで、以降に繋がる振り幅はここである程度試行されている。

“PROMiSE” ソニー(2008)
田中義人のギターが開放的に響くディスコ・パンク風味のメジャー・デビュー曲。カップリングの“HEy GirL”とアヴリル・ラヴィーン“Sk8er Boy”のカヴァーも含めて地続きのガール・パワー組曲のようだ。フレンチ・エレクトロの大ボス=ビジーP&DSLによる“Fxxk You And Your Money”のリミックスの猥雑さが最高。

“ChaNge the WoRLd” ソニー(2009)
一気に認知を広げたセカンド・シングル。TVドラマ主題歌という性質ゆえか起承転結をハッキリさせた表題曲は、力強くザックリしたギター・リフを前に出したカップリングのロック・チューン“One of a Kind”と共に、ポジティヴなリリックをより明快に届けるものとなった。“HEy GirL”のダンサブルなリミックスも収録。

“KiSS KiSS xxx” ソニー(2009)
大型タイアップなどで注目を増すなかでのサード・シングル。ニューウェイヴ調の表題曲に、大らかなロック・ナンバー“WoNDeRLaND?”という並びは一時の木村カエラにも通じるガールズ・ロックの王道といった雰囲気。ニルヴァーナ“Smells Like Teen Spirit”という禁じ手(?)もビッグ・ビート風の展開で軽やかに聴かせる。

“YOU” ソニー(2009)
4枚目のシングルにして初のバラード・ナンバー。楚々とした歌唱といままでになく具体的な詞がポピュラリティーの高さに直結した好曲で、こういう直球が変化球に思えるところもMiChiの個性と言えるだろう。くだけすぎた詞が笑える“YOY”はニュー・アルバムに収録された“Why oh Why”のプロトタイプ的なヴァージョン。

OTHER DISCOGRAPHIC

 ここではオリジナル作以外におけるMiChiの活躍を再確認! そもそも彼女の音源デビューは2007年3月のコンピ『FREEDOM-HOUSE MODE COLLECTION』にTHE AAs名義で提供したハウシーな“Surrender”が最初。翌年1月には『TOKYO HOUSE LOVERS+FRESH』にMichi MadNesS名義の“Madness Vol.2”で参加し、両曲を含む上掲作『Michi MadNesS』のリリース後は、その収録曲が『ELECTRO GIRL LOVERS』などのコンピに転用されていく。特に〈HOUSE NATION〉のレジデントを務めるYUMMYのミックスCD『HOUSE NATION CONDUCTOR -YUMMY』では“Fxxk You And Your Money”がトランシーなリミックスで収められているので要チェック。また、あまり知られていないもののMiChi MadNesS名義で手掛けたエルミオ“One Time Machine”のリミックスは、現在『Cafe aperitivo 5~new beginning~』で聴ける。こちらも一聴の価値アリだろう。

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