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特集

耳で聴いたピープル・トゥリー(2)

カテゴリ : ピープルツリー

掲載: 2009年09月24日 19:00

ソース: 『bounce』 314号(2009/9/25)

文/轟 ひろみ、出嶌 孝次、林 剛

CHRISTINA AGUILERA
『Keeps Gettin' Better: A Decade Of Hits』
 RCA
ホイットニー唱法のフォロワーなら、ねずみっ子時代に“I Have Nothing”を歌い、BETのトリビュート企画で“Run To You”を捧げたアギレラの名が挙がる。その影響は聴いての通りだが、今回ホイットニーが取り上げた“A Song For You”を、彼女は一足先にハービー・ハンコックの作品で演っていたという偶然も。*出嶌

DIONNE WARWICK
『The Best Of Dionne Warwick』
 BMG JAPAN
ホイットニーとはアリスタのレーベルメイトとして同じ時を過ごし、デュエットも実現させた従姉妹のディオンヌ。姉妹かと勘違いしそうなほど、時に容姿がそっくりだったりもする両者だが、ポップ・フィールドで成功した黒人女性シンガーという点で、ホイットニーのいちばん身近な手本になった人だと思う。*林

MARIAH CAREY
『Mariah Carey』
 Columbia(1990)
後に“When You Believe”(98年)でホイットニーと共演を果たすマライアだが、ナラダ・マイケル・ウォルデンのブラコン路線を軸にハウシーなアップも備えたこのデビュー作が、先人の成功例をトレースして生まれたのは明白。以降の乱気流人生もダブるところアリ。演技に関しては……ホイットニーの圧勝か。*出嶌

JERMAINE JACKSON
『Jermaine Jackson』
 Arista/BMG JAPAN(1984)
カシーフ同様、ジャクソン家の三男もアリスタの住人にしてホイットニーのブレーンだった。ホイットニーの処女作ではプロデュースとデュエットをしていたが、弟MJとの共演も含むこのソロ作では、ホイットニーとのロンリー・チャップリンなアーバン・ソウル“Take Good Care Of My Heart”をひと足先に披露。*林

TERRY LINEN
『Give Thanks And Praise』
 Reggedy Joe/KOYASHI(2008)
USでは予想以上に少ないものの、モロにボブ・マーリーな“My Love Is Your Love”効果か、レゲエ勢がホイットニーをカヴァーする例は意外に多い。同曲と“Where Do Broken Hearts Go”をデビュー作で取り上げたテリー・リネンもそのひとりで、この最新作でも“Try It On My Own”を伸びやかに披露しています。*轟

KASHIF
『The Definitive Collection』
 Arista
NYサウンドの立役者となったアリスタ所属のシンガーにして、初期ホイットニー作品のブレーンでもあったカシーフ。“You Give Good Love”で披露したアーバンなソウル・センスは自身のソロ曲でも発揮されており、ディオンヌ・ワーウィックとも“Reservations For Two”という名デュエットを残している。*林

RIHANNA
『Music Of The Sun』
 SRP/Def Jam(2005)
モニカのようにホイットニーの曲を歌ってデビューへのきっかけを掴んだ人は多く、リアーナもデフ・ジャムに渡したデモではホイットニー版の“For The Love Of You”を披露していたらしい。そういや「ボディガード」のリメイクで主演候補に挙がっているという彼女だが……先輩を参考にして、オトコ選びは慎重に! *出嶌

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