MEMORY OF FUJI ROCK 09
雨が降ろうが槍が降ろうが泥んこになろうが見たことない虫に刺されようが、やっぱり地上の楽園だよね!と思わせてしまう。そんな〈フジロック〉が今年も無事に幕を閉じた。
初日は朝から土砂降りの雨という波乱の展開。〈オールナイトフジ〉が中止となるなど残念なこともあったが、エボニー・ボーンズ!やリリー・アレンら注目の女子勢をはじめ、お尻を振りまくる女性ダンサーも大いに盛り上げたメジャー・レイザーがインパクトを残し、〈GREEN STAGE〉ではポール・ウェラー~オアシスというUKの至宝を連続して観られる!という贅沢な1日に。続く2日目は打って変わってお天気に恵まれ(が、夕方以降はまた雨が……)、おもしろ格好良いパフォーマンスで熱狂させた筋肉少女帯、盟友や後輩たちの熱演で偉人と最後のお別れをした忌野清志郎スペシャル・メッセージ・オーケストラが印象深いステージを披露。また夜中は80kidzら旬のエレクトロ勢が〈RED MARQUEE〉を完全にロックした。さらに最終日はトム・モレロ率いる新バンド、ストリート・スウィーパー・ソーシャル・クラブが初お目見え。大雨の襲来と共に登場したサニーデイ・サービスは、雨も胸キュンなシチュエーションに変え、〈GREEN STAGE〉の大トリを務めたベースメント・ジャックスは終始ハイテンションなショウで驚異的な盛り上がりだった。そして全日に渡って11ステージをこなし、台風の目となったレーヴェンもハイライトなのは間違いない。
……と、伝えたいことは山ほどあるが、ここでは今年参戦した面々が選んだ各々のベスト・アクトをレポート! これでその熱気を感じてほしい。 *編集部
▼文中に登場したアーティストの作品を一部紹介。
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