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特集

Discography 69-73 ――(6)

カテゴリ : スペシャル

掲載: 2009年08月26日 18:00

更新: 2010年01月25日 20:55

ソース: 『bounce』 313号(2009/8/25)

ディスクガイド/池谷昌之、出嶌孝次、林 剛

MICHAEL JACKSON 『Ben』 Motown(1972)

2作目にしてソロで初の全米No.1をもたらすこととなった表題曲は、純真無垢なマイケルの透明な歌声があってこそ特別な魅力を放つ、哀愁に満ちた胸を打つバラード。同曲はジャクソン5同様にコーポレーションのプロデュースで、テンプテーションズの“My Girl”とスティーヴィー・ワンダー“Shoo-Be-Doo-Be-Doo-Da-Day”というふたつのカヴァーを収録しつつ、ラストをベリー・ゴーディ作の軽快なダンサーで締めるという構成はモータウン色を強く感じさせる。*池谷

JACKSON 5 『Skywriter』 Motown(1973)

評価の低い作品らしいが、全体にうっすら漂う感傷もたまらないし、アタマ5曲のヴァラエティーでキッズ感を振り切ってみせた内容は最高だ。変声を控えたマイケルの少しラフな歌も格好良いが、それを支えるべくいつも以上に皆で歌ってる感じも好ましい。美しいストリングスに導かれたセクシャルなスロウ “Touch”も新機軸だろう。ペレンやマイゼルら個別の参加はあるものの、ついにコーポレーション名義の関与は1曲のみに。アルバムの出来はJ5のなかでNo.1だと思う。*出嶌

STEVIE WONDER 『For Once In My Life』 Motown(1968)

後の交流もまだ予見されない時期、キッズ・スターが成長し、大人のアーティストとして才能を開花させていったワンダーぶりには、本作所収の“Shoo-Be-Doo-Be-Doo-Da-Day”などを歌ったマイケルも大いに感化されたはず。*出嶌

MICHEL LEGRAND 『The Concert Legrand』 RCA(1976)

意外な顔合わせとなったルグラン作の“Happy”だが、本人のヴァージョンはここでチェックできる。クラシック音楽やミュージカルなどに古くから親しんでいたというマイケルだけあって、意義深い経験ではあったはずだ。*出嶌

MICHAEL JACKSON 『Music & Me』 Motown(1973)

ニュー・ソウル時代らしく弾かない楽器をジャケで持ってはいるが(この点からレーベルの不自由さを指摘するのは誤り)、中身はより素直な歌い口の美しいバラードが中心。以降の路線を模索中だったJ5の状況を思えば、ソロではしっとりしたポピュラー路線が選択肢のひとつにあったのかもしれない。シナトラも歌った “All The Things You Are”やミシェル・ルグラン作の“Happy”、そして表題曲など、シンプルなアレンジの曲が多いせいか歌の上手さがくっきり際立つ名作だ。*出嶌

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